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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2020/10/27
- 抄訳記事公開日:
- 2020/12/10
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イノベーションが気候中立な産業を可能にする
- 本文:
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カルリチェク連邦教育研究省大臣がベルリンで“Carbon2Chem”会議を開催することとなり、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
BMBFが資金支援する “Carbon2Chem“ プロジェクトの一環で、2020年10月27日と28日にベルリンで「産業における持続的化学的転換」と題する会議が開かれた。政界、経済界および学界の代表者が、鉄鋼産業とその他の排出量が多い産業を如何にして環境に優しいものにできるのかについて議論する。会議はEU議長国期間に実施されるイベントの一部として、デジタル形式で開催される。カルリチェクBMBF大臣は次のように強調した。
「気候変動は人類にとって最大の重要課題の一つである。CO2排出量をできる限り迅速かつ効果的に削減しなければならない。欧州を2050年までに最初の炭素中立大陸にしたいと願っている。“Carbon2Chem“プロジェクトは、この重要課題を賢明なアイデアと革新的な研究によって克服する方法を示すショーケースである。“Carbon2Chem“のイノベーションによって、環境を保護するだけでなく、同時に長期的な競争力を強化し、産業において高度な雇用を確保するからである」。
アルトマイヤー連邦経済大臣は基調講演で地球温暖化対策の経済的なチャンスを次のように強調した。
「炭素排出が実質ゼロの生産、モビリティ、経済生活全体および日常生活に変換することは、革新的な技術によってのみ可能である。“Carbon2Chem“プロジェクトは、学界と産業界のパートナーが連携し経済の脱炭素化を前進させる方法を模範的に示すものである。このようなプロジェクトがもっと多くあればと願う。何故ならこれによって、ドイツの繁栄を確保しながら、グリーン経済への構造転換を果たすことができるからである」。
[DW編集局]