[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
軍事装備総局(DGA)
元記事公開日:
2020/10/19
抄訳記事公開日:
2020/12/15

フロランス・パルリ軍事大臣がエネルギー国防戦略を発表

Florence Parly, ministre des Armées, dévoile la stratégie énergétique de défense

本文:

2020年10月19日付軍事装備総局(DGA)の標記発表の概要は以下のとおり。

本戦略は、エネルギー移行を軍の作戦上の利点にすることを目的としている。軍事省は、必要な自律性を維持し、その効率と回復力を高めるべく、安全で、より適切で、より少ない消費に取り組む。

その目標は、新エネルギー技術と画期的な燃料を統合することにより、石油製品への依存を減らし、エネルギーの移行に適応することである。消費を管理・最適化することで、同省は環境への負荷を減らすことができる。

消費の管理は、特にエネルギー節減の文化を発展させ、エコデザインやエネルギー効率の要件を軍備プログラムに組み込むことによって達成される。

この戦略を象徴するものとして、軍燃料サービス(SEA)は作戦エネルギー・サービス(SEO)に変わる。堅牢で具体的なガバナンスを実装して、統括を強化し、エネルギー分野の多くの課題に全面的に対処する。国防インフラ・サービス(SID)も、この新しい活力を全面的に活用する。

新エネルギー戦略に関する軍事大臣の発表では、軍備装備総局(DGA)と国防イノベーション庁(AID)のそれぞれの施策領域の全範囲が示され、一方で、エネルギー関連の問題をプログラムに統合し、他方で、革新的な技術をエネルギー分野に適用している。これに関して次の2つの例が示されている。

  • VAB装甲車「Electer」
  • 長距離電磁投射砲とそのコンパクト電源プロジェクト「Pilum」

DGAとAIDにとって、エネルギーは常に、行動の範囲と機器の機動性を向上させるためのイノベーションと作戦効率の基準であったが、今後の目標は、機器のライフサイクル全体にわたる装備作戦の準備と実行においてこのアプローチを体系化することである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]