[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/12/02
抄訳記事公開日:
2020/12/24

量子通信により機密データのセキュリティを強化

Karliczek: Mit Quantenkommunikation vertrauliche Daten um ein Vielfaches sicherer machen

本文:

カルリチェク大臣が量子通信研究に関する中間報告を行い、これに関して連邦教育研究省(BMBF)が概略下記のような報道発表を行った。

BMBFが資金を提供するQuNETイニシアチブの下で、フラウンホーファー協会、マックス・プランク協会、ドイツ航空宇宙センターは、2019年末からドイツにおける量子通信のパイロットネットワークに関する技術を開発している。これは盗聴、改ざんに対して安全なデータ転送に役立つもので、当初は2つの連邦機関の間で検証される。プロジェクト発足後1年が経過し、カルリチェクBMBFは量子通信研究の第一回目の中間報告を発表した。

「連邦政府にとって、市民のプライバシー保護はデジタル世界においても最高の優先事項である。同じく経済にとってもデータ交換のセキュリティは本質的に重要である。このため私は2019年パイロットイニシアチブとしてQuNETをスタートさせた。これはBMBFが量子通信に関する様々な措置と共に7年間に1億5,000万ユーロで進めている。

QuNETイニシアチブで実施される未来志向の研究は、盗聴に対して安全なデータ転送を目標としている。セキュリティの隙間を閉じ、盗聴の試みを可視化し、これを迅速かつ効果的に防止するために全力を尽くす。量子通信によって機密データを現在行われている方法よりも何倍も安全に保護できる。
加えて、量子通信は、これを超えた応用を可能にする、量子コンピュータをネットワーク化して、未来の量子インターネットを構築することである。将来、様々な研究機関の量子コンピュータが、この分野でその能力を結集させて、気候変動または医薬品や材料の開発といった重要な研究課題を共同で研究する。こうしたネットワークは画期的なものとなり、今日の技術では到底実現できないような応用を可能にする。

ドイツを量子インターネットの領域で世界のトップに立たせることが目標である。ドイツはこの分野で欧州連合(EU)のイノベーションエンジンとなることができ、技術主権への道において我々を大きく前進させてくれる。QuNETはここで重要な貢献を果たす。既にプロジェクトの初年度に、2つの連邦機関の間に量子セキュリティによる通信技術が開発された。私はパンデミックが終息し、可能な状態になり次第、現場で通信のプレゼンテーションができることを楽しみにしている」。

註:
QuNETでは、ドイツの基礎研究および国際的な基礎研究において盗聴に安全な量子通信に関する様々な技術がテストされている。こうした多様な技術のコンビネーションおよびその既存のインフラとの連結は大きな重要課題である。QuNETは研究成果を日常利用のシステムに導入するための、重要なマイルストーンである。BMBFはQuNETを2026年まで1億2,500万ユーロで助成する。その他の措置と合わせると、今後数年間で量子通信の研究に1億5,000万ユーロが投資される。

[DW編集局]