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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2020/11/11
- 抄訳記事公開日:
- 2021/01/04
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欧州イノベーション会議(EIC)助成金の効果を最大化するための国際的専門家グループによる提言
- 本文:
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2020年11月11日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
このほど発表されたハイレベルの専門家報告書によると、欧州で開発された新興技術に関する豊富な研究成果がインパクトをもたらすには、チャレンジ主導のアプローチ、高インパクトのプロジェクト、先見性を有するプログラムマネージャー (PM)が不可欠である。報告書の提言は、Horizon Europe プログラムの下で2021年初頭に開始予定の、欧州イノベーション会議(EIC)の実施内容に反映される。
専門家らは、米国の国防高等研究計画局(DARPA)やエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)などからの、幅広い国際的な経験を参考にした。報告書は、EICからのファンディングによる最大のインパクトを達成するために、3つの事項にその提言を集中させている。
● プログラム創出
新たな技術的機会を介して個別の課題に対するソリューション開発に焦点を当て、影響力の大きい課題主導型ファンディングを創出する。
- 優れたPMに権限を与えて支援する
- PMの構想と欧州全体からの多様な見識との均衡をとるプロセスでプログラムを創出する
- プログラムが研究室の範囲を超えて明確な戦略を示せるようにする
- EICプログラムの質疑事項を活用する
- 機敏なプログラム承認プロセスを維持する
- 提案の評価・選考にPMを密接に関与させる
● 積極的なポートフォリオ管理
EICのPMによる積極的ポートフォリオ管理を活用して、プロジェクトのポートフォリオ全体にわたってリスクを軽減し、効果を増大させる。
- 委託契約段階から積極的なポートフォリオ管理を行う
- PMによるプロジェクトへの直接かつ積極的な関与を確保する
- 交渉されたマイルストーンの達成能力に応じて、すべてのプロジェクト・プログラムを加速、方向転換、終了する
- プログラムに対する追加ファンディングを可能にする
● 移転活動
研究室から市場への移転を促進し、欧州イノベーション・エコシステムに取り組むべく、EICのPMによるハンズオン支援とそれに特化したファンディングを行う。
- プログラム・レベルで移転戦略を策定する
- プロジェクト・レベルで移転計画を立て、助成金総額の5〜10%を移転活動に割り当てる
- 「技術から市場へ」のチームを創設し、EICフェローシップを確立する
- イノベーション・エコシステム取り組み計画を作成し、移転ワーキンググループを創設する
- EICディープテック教育プログラムを策定し、動的な顧客関係管理システムを作成する
[DW編集局]