[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2020/10/29
抄訳記事公開日:
2021/01/04

NIHがデータ管理・共有ポリシーの最終版を公表

Statement on Final NIH Policy for Data Management and Sharing

本文:

2020年10月29日付け、国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は次のとおりである。

COVID-19パンデミックに対する治療法やワクチンの開発を速めるための異例の取り組みによって、世界中の科学コミュニティが科学データを公開・共有する必要性が浮き彫りにされた。NIHは、新たなデータ管理・共有ポリシーによって、この必要性に対処する。このポリシーは研究者に対し、NIHの資金により生みだされた科学データの管理・共有についてあらかじめ計画するよう求めている。このポリシーはまた、データ共有は研究過程の基礎的な構成要素であるという基本的な期待を有しており、そのことは、助成対象の研究を広く公開するというNIHの長年の取り組みに沿ったものである。

これらの新しい要件は、段階的かつ研究コミュニティと協力して形成された。2015年に「NIHが助成する科学研究から生まれた科学出版物およびデジタル科学データへのアクセスを増加させるための計画」を発表して以来、NIHは研究者、研究機関、データ提供者、ユーザー、研究参加者、インフラ開発者、先住民などとともに、NIH支援による研究の多様性と幅広さに対応するポリシーを展開してきた。この新しいポリシーにより、データ共有は一般的であり例外ではないという研究文化にシフトさせていきたい。我々は、今後も引き続き、堅牢なデータ共有エコシステムの出現を支援するために、研究界との関わりを求めていく。この新しいポリシーは、2023年1月に施行される。助成を受ける研究コミュニティが、これらの新しい要件に対応できるよう、十分な時間を確保するためである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]