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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2020/11/11
- 抄訳記事公開日:
- 2021/01/06
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欧州保健連合の構築:欧州の危機に対する備えと対応の強化
Building a European Health Union: Stronger crisis preparedness and response for Europe
- 本文:
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2020年11月11日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
欧州委員会はこのほど、フォン・デア・ライエン委員長が一般教書演説で発表した欧州保健連合の構築に向けた第一歩を踏み出した。欧州委員会は、欧州連合(EU)の保健安全保障の枠組みを強化し、主要なEU機関の危機への備えと対応の役割を強化するべく、一連の提案をしている。COVID-19 パンデミックおよび将来の保健上の緊急事態に対する対策を強化するべく、EUレベルでのさらなる調整が必要である。今回の提案は、現在の危機から教訓を得て、現在および将来の保健危機におけるより強力な準備と対応を確保するものである。
● EU保健安全保障のより強力な枠組み
欧州委員会とEU機関による調整に必要なより強力な権限を創出するべく、欧州委員会はこのほど、国境を越えた保健の深刻な脅威に関して新たな規制を提案する。新規枠組みは次のとおり。
- 備えの強化:
EUによる保健危機とパンデミックの備えに関する計画と提言が、報告・監査のための包括的で透明性のある枠組みと組み合わせて、国レベルでの計画採択に向けて策定される。国レベルの計画作成は、欧州疾病予防管理センター(ECDC)、その他のEU機関によって支援される。これらの計画は、欧州委員会とEU機関によって監査を受け、ストレステストが実施される。 - 監視の強化:
人工知能(AI)やその他の高度な技術的手段を使用して、強化された統合監視システムがEUレベルで作成される。 - データ報告機能の改善:
加盟国は、保健制度指標の報告を強化する必要がある(例:病院の使用可能ベッド数、専門的な治療と集中治療能力、医学的に訓練されたスタッフの数など) - EUの緊急事態宣言は、統括強化の引き金となり、危機関連製品の開発、備蓄、調達を可能にする。
● EU機関の強化と運用性の向上
欧州疾病管理予防センター(ECDC)と欧州医薬品庁(EMA)は、パンデミックの発生以来、COVID-19に対処するためのEUの取り組みの最前線に立ってきた。しかし、COVID-19は、EU市民をより適切に保護し、国境を越えた保健上の脅威に対処するために、両方の機関を強化し、より強力な権限を与える必要があることを示した。
ECDCの権限は、次の領域で欧州委員会と加盟国を支援できるように強化される。
- リアルタイム監視を可能にする統合システムによる疫学的監視
- 準備と対応の計画、報告、監査
- リスク管理のための拘束力のない推奨事項・オプションの提供
- 加盟国における地域対応を支援するべく、EU保健タスクフォースを動員・展開する能力
- EUリファレンス研究室のネットワークと人為的物質に関するネットワークの構築
EMAの権限は、次の方法で保健危機へのEUレベルの統括的対応を促進できるように強化される。
- 重要な医薬品、医療機器の不足リスクの監視・軽減
- これらの危機を引き起こしている病気を治療、予防、診断する可能性がある医薬品に関する科学的アドバイス提供
- ワクチンの有効性と安全性を監視するための研究統括
- 臨床試験の統括
欧州委員会はまた、2021年末までに提案予定の、将来の保健緊急対応機構(HERA)の主要な要素を現在設定しているところである。このような組織は、国境を越えた保健脅威に対するEUレベルのより適切な対応を支援するための重要な新規要素となる。
- 備えの強化:
[DW編集局]