[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/11/18
抄訳記事公開日:
2021/01/12

学校のデジタル化はかつてなく重要になっている

Karliczek: Digitalisierung der Schulen wichtiger denn je

本文:

11月18日連邦閣議は「ドイツにおける教育2020」(第8回教育報告)に対する見解を採択。この報告書は2年毎に発表され、教育の総合的推移を説明している。今回の重点は「デジタル化された世界における教育」である。これに関してカルリチェク連邦教育大臣は以下の通り説明した。

「教育は社会の未来にとって重要である。学校教育の価値を多くの人々がパンデミックにおいて再確認した。

デジタル学習の重要性が、このコロナ禍で改めて明らかになった。今年度教育報告の重点テーマとして、デジタル化以上の重要なトピックはない。この報告も、デジタル学習において、我々が望むところにはまだ至っていないことを示している。現在、パンデミックの中であらゆる教育領域において行動の必要性が特に明らかになっている。しかし同時に多くの動きがあり、連邦はデジタル教育協定に関して65億ユーロを投入する。連邦はこれまで、学校の装備のためにこれに比肩する投資を行ったことはない。

今後数週間および数ヶ月の間に、この資金によって学校に満足のいくデジタルインフラが整備される。連邦は既に同協定に関して二つの特別プログラムを予定している。それは家庭で適切な機器を利用できない生徒にモバイル端末を用意すること、そして管理者がインフラの技術的支援をできるようにすることである。教員のためにノート型コンピューターを用意する計画については、州との話し合いが順調に進んでいる。そこで忘れてならないのは、良いデジタルインフラを用意することはデジタル学習のための重要条件であるが、しかしデジタル学習を成功に導くためには、正しい教授法のコンセプトがなければならない。未来の良き学習とはどのようなものか、わたしは今後数ヶ月詳細な議論を重ねていく所存である」。

背景:

「ドイツにおける教育」報告は2年ごとに発効され、ドイツ連邦共和国における教育全体を細分化して概観するもので、中立の科学的な専門家グループによって作成される。資金は連邦教育研究省(BMBF)およびドイツ各州の常設文部大臣会議(KMK)が共同で負担する。

[DW編集局]