[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2020/11/25
抄訳記事公開日:
2021/01/12

全ての人々のための手頃な価格で入手可能で安全な医薬品:欧州委員会が欧州医薬品戦略を発表

Affordable, accessible and safe medicines for all: the Commission presents a Pharmaceutical Strategy for Europe

本文:

2020年11月25日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会はこのほど、患者が革新的で手頃な価格の医薬品にアクセスできるようにし、欧州連合(EU)の製薬業界の競争力、イノベーション能力、持続可能性を支援するために、欧州医薬品戦略を採択した。この戦略により、欧州は危機時を含め、堅牢なサプライチェーンを通じて医薬品のニーズに対応できるようになる。フォン・デア・ライエン委員長が一般教書演説で求めた、より強力な欧州保健連合(EHU)を構築するための重要な要素であるこの戦略は、将来を見据えた危機に強いEU医薬品システムの確立に資する。

欧州医薬品戦略には、次の4つの主要目的がある。

  • 患者にとって手頃な価格の医薬品へのアクセスを確保し、満たされていない医療ニーズに対処する(例:抗菌薬耐性、がん、希少疾患の領域)
  • EUの製薬業界の競争力、イノベーション、持続可能性、および高品質で、安全で、効果的で、より環境に優しい医薬品の開発を支援する
  • 危機への備えと対応メカニズムを強化し、供給の安全性に対処する
  • 高レベルの品質、有効性、安全基準を推進することにより、世界における強力なEUの発言権を確保する

この戦略は危機対応手段以上のものであるが、COVID-19パンデミックへの初期対応から教訓を得て、欧州の製薬セクターの備えと強靱性を高めるものである。

この戦略は、医薬品のアクセス可能性、入手可能性、手頃な価格を確保するための具体的な施策を示している。多様で安全なサプライチェーンを支援し、世界におけるEUの開かれた戦略的自律性を確保し、環境的に持続可能な医薬品の振興を図る。

この戦略はまた、EUの医薬品政策が、科学的・商業的変革により絶え間なく変化する環境において公衆衛生に貢献し続けることを保証する。患者中心のイノベーションを支援し、デジタルおよび技術の変化に対応する。

[DW編集局]