[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2020/11/25
抄訳記事公開日:
2021/01/13

ドイツと欧州をCovid-19ワクチン治験拠点として強化

Karliczek: Deutschland und Europa als Standort für Covid-19-Impfstoffstudien stärken

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)はワクチン調査センターの欧州プラットフォームおよび中央被験者データバンクの立ち上げを助成することとし、概略下記のような報道発表を行った。

ケルン大学病院のドイツ感染症研究センター(DZIF)はワクチン調査センターのための新たなプラットフォームを立ち上げる。これは国内のセンターが欧州域のワクチン治験に参加するのを容易にするものである。同プラットフォームは、ワクチン開発者が、各々の調査レベルで特別な条件を満たすのに適切な調査センターを選択するのを支援するものである。加えてDZIFはドイツの中央被験者データバンクを立ち上げる。BMBFはこのプロジェクトを60万ユーロで支援する。これに関してカルリチェクBMBF大臣は以下の通り説明した。

「SARS-CoV-2に対する有効なワクチンはCOVID-19パンデミック対策の重要な鍵となる。それ故、現在のCOVID-19に対する効果的かつ安全なワクチンの研究を全力で支援し、またあらゆる領域で支援している。DZIFの新たなワクチン調査プラットフォームを支援することにより、必要な認可のための治験を、欧州レベルで迅速に、かつ高い質で実現できるようにしたい。

新たなプラットフォームは、ドイツおよび欧州におけるCOVID-19ワクチン試験を、より効果的に調整・実施することに確実に寄与する。仮に最初のCOVID-19ワクチンがまもなく承認されたとしても、今後の世界的な需要をカバーするためにさらなるワクチンの認可手続きが必要となってくる。加えて、全てのワクチンがどんな人にでも同じく効果があるということではない。もし、将来いくつかの有効かつ安全なワクチンが入手可能となれば、様々な年齢層あるいは基礎疾患を有する人々に応じて、最も負荷の少ないものを使用できる。従ってワクチン開発の努力をおざなりとすることは許されない。

BMBFはドイツでの中央被験者データバンクの立ち上げを積極的に支援する。ワクチン調査はボランティアの被験者に頼っている。多くの市民がワクチン治験に参加されることを歓迎するものである」。

[DW編集局]