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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 原子力・代替エネルギー庁(CEA)
- 元記事公開日:
- 2020/11/12
- 抄訳記事公開日:
- 2021/01/19
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GENCI社とCEA:エクサスケールへの道を開く
- 本文:
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2020年11月12日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。
デジタル変革の国際的リーダーである Atos社は、エクサスケールに向けて、フランスの高性能コンピューティングおよび人工知能(AI)に関する機関である GENCI社、およびフランスの公的研究機関であるCEAと協力する。
Atos 社は、CEAの大規模計算センター(TGCC)内の スーパーコンピューター(Joliot-Curie)に搭載するために、最先端の技術である富士通の ARM A64FX パーティションを供給し、フランスと欧州の科学者をエクサスケールに向けて支援する。この機能拡張は、高性能コンピューティングに必要なイノベーションを調達するための欧州プロジェクト(PPI4HPC) の一環である。富士通 PRIMEHPC FX700 技術に基づいて、パーティションには80個のDDRレス・シングルソケット A64FX 計算ノードが含まれ、Mellanox InfiniBand を介して接続され、スーパーコンピューター(Joliot-Curie)に統合される。Joliot-Curie は、TGCC内で運転され、CEAが運用、欧州(欧州における先端コンピューティングパートナーシップ、PRACE)のアカデミアと産業界の開かれた研究のためのマシンである。TGCCは、スーパーコンピューティングのための欧州有数のセンターの1つである。そのITアーキテクチャ、運用、ユーザーサポートは、ブリュイエール・ル・シャテル(Bruyères-le-Châtel)のCEAセンターのチームに委託されている。
Atos 社は、Joliot-Curieで使用されている BullSequana eXascale Interconnect(BXI)ネットワーク技術を導入して、Fujitsu PRIMEHPC FX700システムの要素を統合する。
この新しいパーティションにより、科学者は、SVEベクトル命令セットや高速アクセスメモリ HBM2(ノードあたり32 GB)の使用など、A64FXプロセッサの独自の機能を活用して、アプリケーションを移植し、将来の欧州のプロセッサの使用に備えることができる。この富士通ARMシステムは、EuroHPC(欧州HPC共同事業)イニシアチブによって選択された場合、EUPEXコンソーシアム(エクサスケールの欧州パイロット)の枠組みでGENCI社を介しての利用が可能になる。
[DW編集局+JSTパリ事務所]