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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- EU統計局(Eurostat)
- 元記事公開日:
- 2020/11/27
- 抄訳記事公開日:
- 2021/01/21
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2019年のEUの研究開発支出はGDPの2.19%
- 本文:
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2020年11月27日付EU統計局(Eurostat)の標記発表の概要は以下のとおり。
2019年、EU加盟国(英国を除く27ヶ国)は、研究開発に3,060億ユーロ強を支出した。研究開発の集約度、つまりGDPに占める研究開発支出の割合は、2018年の2.18%に対して、2019年には2.19%であった。10年前(2009年)の研究開発集約度は1.97%であった。
他の経済大国に比べると、EUの研究開発集約度は韓国(2018年4.52%)、日本(2018年3.28%)、米国(2018年2.82%)よりもはるかに低かったが、中国(2018年2.06%)と同じレベルで、英国(1.76%)よりも高く、ロシア(1.03%)やトルコ(2018年1.03%)よりもはるかに高かった。
研究開発支出の支出主要セクターは引き続き企業セクターであり、2019年に支出された研究開発全体の66%を占め、高等教育セクター(22%)、政府セクター(11%)、民間非営利セクター(1%)がそれに続く。
2019年には、スウェーデン(3.39%)で最も高い研究開発集約度が記録され、オーストリア(3.19%)とドイツ(3.17%)が続き、いずれも研究開発支出がGDPの3%を超えた。また、デンマーク(2.96%)、ベルギー(2.89%)、フィンランド(2.79%)は、いずれもGDPの3.0%に近い研究開発支出を記録した。
一方では、ルーマニア(0.48%)、マルタ(0.61%)、キプロス(0.63%)、ラトビア(0.64%)、アイルランド(0.78%)、スロバキア(0.83%)、ブルガリア(0.84%)、リトアニア(0.99%)の加盟8か国がGDPの1%未満の研究開発集約度を記録した。
過去10年間で、研究開発集約度は加盟国19か国で上昇し、ベルギー(2009年のGDPの2.00%から2019年の2.89%、つまり+0.89パーセント・ポイント(pp))、ポーランド(+0.66 pp)、チェコ(+0.65 pp)、ギリシャ(+0.64 pp)で最も高い増加を記録した。
対照的に、研究開発集約度は加盟国6か国で減少し、フィンランド(-0.94 pp)とアイルランド(-0.83 pp)で最も減少したが、残りの2つの加盟国であるフランスとスウェーデンでは安定していた。
[DW編集局]