2020年11月17日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

学術研究の発明から生まれた、高度な技術コンテンツを備える新興企業の成功には、具体的でカスタマイズされた質的な支援が必要である。この需要を満たす目的でイノベーション・エコシステムの能力向上を図るべく、「将来への投資プログラム」（PIA）の “SATT-Incubators-Accelerators（SIA)”施策には2つの主な目的がある。

• 若手起業家の意識喚起、自己定義、教育、指導、その他あらゆるサービスの適用方法を提案する
• 必要に応じて、技術移転促進機関（SATT）、インキュベーター、アクセラレータなどの補完的なプレーヤー間の連繋を奨励し、オファー全体の質的強化を図る。

2019年12月、PIAによる第1回目のプロジェクト公募により、政府は最初の9件の採択プロジェクトに支援を提供することができた。

● ディープテック新興企業に特化した支援プログラムを統合する第2回プロジェクト公募

政府は、高水準の要件を維持しながら、まだ支援を受けていない地域または完全にカバーされていないテーマのいずれかで他のイニシアチブを引き出すべく、今年6月に新規のSIAプロジェクト公募を開始することにした。

その結果、PIAの資金による最大960万ユーロの支援額に対して、10件の新規プロジェクトが選抜された。革新的なシーズ支援プログラムを開始する目的で、PIAが提供する公的支援は、プロジェクトの最初の2年間を、助成金の形で、総費用の50%までカバーする。

選抜されたプロジェクトのうち、6件は全般的、つまり複数テーマのプロジェクトであり、4件は特定のセクターをカバーしている（2件は医療、1件はデジタル、1件は航空・宇宙）。新規採択の10件のプロジェクトでは、次の分野で合計66件の活動を展開する予定である。

• ディープテック起業の意識喚起と教育、
• 運営チームの設立、
• プロジェクトの組織化支援、
• 企業とのパートナーシップの確立、
• 市場へのステップアップ

[DW編集局+JSTパリ事務所]