[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防省(MOD)
元記事公開日:
2020/11/18
抄訳記事公開日:

2020年国防宇宙会議における国防大臣演説

Defence Secretary's speech at the Defence Space Conference 2020

本文:

2020年11月18日付英国防省(MOD)の標記発表では、2020年国防宇宙会議における国防大臣演説の内容を掲載している。以下はその主要部分の概要である。

英国戦略軍司令官は、英国が「デジタル・バックボーン」を確立し、マルチドメイン統合を実現する為、宇宙でのレジリエンスを高める必要性を示した。そして、我々は宇宙を作戦領域として認識し、レジリエンスと競争力を高める能力の開発を推進している。

まず第1は、可動能力である。我々は自分たちの脆弱性を認識する必要がある。画像、通信、ナビゲーションなど、どれほど宇宙に依存しているか。衛星サービスにアクセスできなくなった場合に備え、危機対応策を備えている必要がある。この為、国家宇宙作戦能力(National Space Operations Capability)構築に向け、英国宇宙庁と緊密に協力している。これにより、データ共有を改善する。我々が宇宙において、妨害を受けることなく行動し国益を確保するのに役立つ。また、英国宇宙軍については、保有機器を開発・運用する国防能力を強化する。

第2に、レジリエンスとは、我々が保有するものを最新化し、既存能力を強化することである。”SKYNET”を国防所有にしようとしているのはそのためである。それは、英国MOD要員に世界先端の衛星配備を運用するための手段を提供し、宇宙での実績と専門性に関わる最先端の地位を確保できるようにするものである。そのため、7月に、SKYNET6A について5億ポンド相当の契約を締結した。

その一方で、英国は最新の宇宙イノベーションを引き続き探求する。レジリエンスとは、将来に向けた変革であり、さらなる進化と速さを追及する。次世代およびその後の時代を切り開く技術と人材、それらを活用しうる組織を育成し続ける。

[DW編集局]