[本文]

国名:
英国
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2020/11/26
抄訳記事公開日:
2021/01/26
元記事の言語:
英語

歳出計画(Spending Review)で示されたBEISが果たすべき役割

BEIS in the Spending Review

本文:

2020年11月26日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり。

歳出計画(Spending Review)によると、政府は数十億ポンドを投じて、パンデミック禍の間、企業支援を継続して、経済回復を刺激し、研究開発とイノベーション投資を通じて科学超大国として英国を確固たるものにし、グリーン産業革命を始動して2050年までに炭素排出量のネットゼロを達成すべく進歩を続ける。BEIS は、これらの公約を実現するために重要な役割を果たす。

● コロナウイルスからの英国復興を継続

歳出計画で政府が公約した投資は次のとおり。

  • Covid-19ワクチン購入のため、政府のワクチンタスクフォースに7億3,300万ポンドの追加。ワクチンの研究と製造の支援に1億2,800万ポンド。これには、6か月以内に英国の全人口に十分なワクチン用量を製造できるワクチン製造イノベーションセンターへの資金支援が含む
  • 「バウンスバック・ローン」(Bounce Back Loans)および「新型コロナウイルス事業中断融資制度」(Coronavirus Business Interruption Loan Schemes)の両制度の12か月の無利子期間の支払いを含む、重要なCovid-19ローンの継続的な提供の支援に5億ポンド以上
  • 英国全土の中小企業が成長しCovid後の景気回復を刺激するために必要な資金にアクセスできるよう、英国ビジネス銀行の継続的な支援の為に5億5,750万ポンド

● 科学超大国としての英国の評判を高める

政府は2021/22年に研究開発に146億ポンドを投資する公約をしている。

  • 画期的な技術と企業を支援するため、中心となる InnovateUK プログラムと基盤構造に4億9,000万ポンド強
  • 最先端の英国企業が資本にアクセスするのを支援するため、イノベーション貸付に7,900万ポンド
  • 新しい脱炭素ソリューションを開発し、市場導入が近い低炭素エネルギー・イノベーションを加速するため、「ネットゼロイノベーション・ポートフォリオ」に2億ポンド
  • 政府の戦略的優先課題の支援、新たな研究能力の構築、研究・イノベーション・エコシステム全体の支援に4億5,000万ポンド。これには、BEIS向けの3億5,000万ポンドが含まれる。高リスク・高収益の研究のための新しい機構に対する2024/25年までの8億ポンドの投資の最初の5,000万ポンドなど

● グリーン産業革命に拍車をかけ、2050年までにネットゼロ排出を達成

首相は先ごろ、120億ポンドを調達して、英国が2050年までに正味ゼロの炭素排出量を達成し、最大25万人の雇用を創出・支援するグリーン産業革命の推進を可能にする「10項目の計画」の概要を発表した。

  • 首相の10項目計画に定められた、大規模原子力開発の支援と先進的原子力研究開発向けの3億8,500万ポンド以内の先進原子力基金を含む、最大5億2,500万ポンドの一部として、2020/21年に原子力技術に少なくとも1億2,500万ポンド
  • 2030年までに新たに4箇所の炭素回収・貯留クラスタの建設を支援するべく、炭素回収・貯留基盤構造基金を増額
  • 低炭素水素の生産を支援するべく、「ネットゼロ水素生産基金」の創設に2億4,000万ポンド
  • 洋上風力発電の拡大を支援するべく、港や基盤構造のグレードアップに1億6,000万ポンド
  • 今年初めに発表された低炭素熱・エネルギー効率のパッケージを拡張し、次年度は、住宅や建物の脱炭素化に10億ポンド以上を充当
  • クリーン・ヒート・ネットワーク構築の支援に1億2,200万ポンド
  • 電気自動車用バッテリーの開発と大量生産のために、今後4年間で5億ポンド

[DW編集局]