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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 議会科学技術評価局(OPECST)
- 元記事公開日:
- 2020/11/20
- 抄訳記事公開日:
- 2021/01/26
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Covid-19 の流行に対処するワクチン戦略
- 本文:
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2020年11月20日付議会科学技術評価局(OPECST)の標記発表の概要は以下のとおり。
あと数ヶ月で、Covid19 に対するワクチン接種の見通しは信頼性のあるものになる。複数のワクチン候補について、それらの使用が保健当局によって承認されるそうな段階に近づいている。
したがって、フランスは今、国民をウイルスから護り、その蔓延を防ぐことを可能にするキャンペーンを立ち上げる準備をする必要がある。
ごく最近、上院議長は、議会が他に左右されない独立の専門知識を有するべきと主張した。国民議会議長はこのほど、両院で超党派の組織であるOPECSTが、ワクチン戦略について議会を啓蒙し、勧告を行うことを提案した。
いくつかの選択肢があり、キャンペーンを開始する前に多くの質問に答える必要がある。
- ワクチンはどのような保護をどのくらいの期間提供するのか?
- どれくらいの納期で十分な量を入手できるのか?
- ワクチン接種において社会的平等を確保する方法は?
- 優先順位を設定する必要があるのか? それはどのような原則に従うのか?
- どのような保証があるのか?
- 保健診療システムをどのように編成するのか?
- ワクチン接種義務を設定する必要があるのか?
ここ数ヶ月、OPECSTは、流行の進展とそれに対する対応に特に注意を払って進捗確認を行って追きた。流行のモデル化、治療の手掛かり、子供に特有の問題などの主題に関して、メモやその公表を検討するべく複数回会合を行った。つい最近(11月19日)では、国立医学アカデミーのメンバーから Covid-19 ワクチンに関する知識の現状について公聴会を行った。
OPECSTの協同機能、議会の内外で認められた勧告の質、その科学評議会の堅牢性は、保健危機のこの極めて重要な瞬間に不可欠な組織となっている。したがって、OPECSTは、議会が事実を十分に理解して審議できるように、議会に対し最も適切な説明をするべく、開始した作業を継続・加速する。
[DW編集局+JSTパリ事務所]