[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
研究・高等教育評価高等評議会(Hcéres)
元記事公開日:
2020/11/02
抄訳記事公開日:
2021/01/27

Hcéres 会長にティエリ・クーロン氏が任命される

Thierry Coulhon est nommé président du Hcéres

本文:

研究・高等教育評価高等評議会(Hcéres)の2020年11月2日付標記発表の概要は以下のとおり。

2020年10月30日付け共和国大統領令により、ティエリ・クーロン(Thierry Coulhon)氏が Hcéres の会長に任命された。同日付で Hcéres の他のメンバー29名も任名された。

数学の大学教授であり、幾何学的分析の専門家であるティエリ・クーローン氏は、ミシェル・コスナール(Michel Cosnard)氏の後任として Hcéres の会長を務める。議会の答申受けて任命されたものである。国民の代表を前にした公聴会で、同氏は Hcéres に関する同氏の計画を発表し、次のことを強調した。

  • 評価と決定を厳密に区別することの重要性。Hcéres の目的は、決定の客観的な基盤を提供することである。
  • 評価作業に必要な簡素化と評価対象に対する時間のより適切な考慮;
  • 教育政策の評価、および(Hcéres部門としての現在の科学技術観測所と並んで)、高等教育観測所の創設に対するより積極的な貢献。
  • 大学や研究機関の科学的公正性に関わる人員のネットワークを主導する部門であるフランス科学公正局(OFIS)の強化。・高等評議会を独立した公的機関に変革する見地から、Hcéres の独立性の強化。

(パリ第6)ピエール・マリー・キュリー大学(UPMC)(1984-1991)で助手、准教授を務めたティエリ・クーロン氏は、セルジー・ポントワーズ大学(1992)で数学の教授に任命され、そこで科学評議会(1995)の副議長に選出された。2004年に同氏は同施設の学長に選出され、2006年に大学学長会議の副議長となる。

2008年、同氏は当時のヴァレリー・ペクレス高等教育・研究大臣の官房に特別顧問として、そして官房副長官として加わった。2010年から2012年の間に、同氏は総合投資委員会(Commissariat général à l’investissement)において研究拠点(Centers of Excellence)プログラム(Idex、Labex、Equipex、Idefi)を率いた。

2012年に、同氏はオーストラリア国立大学(キャンベラ)の数理科学研究所の所長になり、パリ科学・人文学大学の学長に就任する2014年までその役職に就いていた。

同氏は、(2,500回以上引用された)約70件の研究論文を国際的なピアレビュー・ジャーナルに発表している。

2017年以降、ティエリ・クーロン氏は、共和国大統領の「教育、高等教育、研究、イノベーション」アドバイザーを務めている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]