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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2020/12/08
- 抄訳記事公開日:
- 2021/02/01
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NIHが多様性と包摂性を強化するための大学教員採用プログラムに資金提供
- 本文:
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2020年12月8日付けの国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は以下のとおりである。
NIHは、研究キャリアの初期段階にある多様な研究者グループやコホートを採用し、自立した研究者として育成する機関に支援を提供する。これまでの研究によると、歴史的に過小評価されているグループの、生物医学研究の訓練段階における参加拡大は進みつつあるが、そのようなグループの研究者が独立して資金提供を受ける研究教員として採用される可能性は依然として低い。このようなグループには、過小評価されている人種や民族、障害者、恵まれない背景を持つ人々、女性などが含まれる。
このため、NIHはNIH共通基金のFIRST (Faculty Institutional Recruitment for Sustainable Transformation:持続可能な変革のための大学教員の制度的採用)プログラムの一環として、NIHが資金提供している研究機関におけるインクルーシブ・エクセレンスを強化するために、新たに2つの資金提供を行う。インクルーシブ・エクセレンスは、その中核に多様性と公平性をおき、すべての組織機能にインクルージョン(包摂性)を組み込み、その運用の確立を目指すものである。
FIRSTプログラムは、教員採用および参加機関におけるインクルーシブ環境の構築に資金を提供し、教員の成功を支援するものである。また、FIRST プログラムは、NIHの調整・評価センターにも資金の提供を予定しており、新任教員のコホートが機関の文化に与える影響を厳密に評価するための共通のデータ測定基準を開発し、その収集を指導する予定である。本プログラムの推定予算は、9年間で2億4,100万ドルである。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]