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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2020/11/27
- 抄訳記事公開日:
- 2021/02/03
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量子技術:ANRおよびAIDが行ったテーマ別 ASTRID 公募で採択されたプロジェクト
- 本文:
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2020年11月27日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。
国防イノベーション庁(AID)が全額資金支援し、ANRが運営する ASTRID 量子技術プログラムは、センサー、アルゴリズム、暗号化・通信の3分野のいずれかで、技術的成熟度の低いレベルでの(軍・民)デュアル研究の支援を目的としている。
公募に応募のあった9件のプロジェクトの中から、(18~36か月間の)4件の研究プロジェクトがファンディング対象として採択され、総予算は120万ユーロになる。
- CARDAMONE プロジェクト
Fabien Bretenaker氏(Laboratoire Lumière Matière et Interfaces)が統括する。このプロジェクトでは、電磁界の検出とイメージングのための Rydberg 原子センサーの利点と制約を、実験的・理論的な観点から研究する。このプロジェクトは、プローブとカップリング・フィールドの変調に基づいた光学ソリューションを提案する。 - CoQuIA プロジェクト
Franck Pereira 氏混成研究ユニットUMR Systèmes de Référence Temps Espace)が統括する。このプロジェクトは、パルス成形と最適な量子制御新しい方法を開発することにより、原子干渉計のレーザーセパレータの効率と堅牢性を環境変動に対して最適化することを目的としている。これにより、慣性ナビゲーションなどのオンボード・アプリケーションのユーザの期待にさらに応えることができる原子センサーの開発が可能になる。 - QPEG プロジェクト
Thomas Ayral氏(Bull SAS社 – ATOS社)が統括する。このプロジェクトは、「量子状態の圧縮」手法を介して、数百の量子ビットをシミュレートできる新しいタイプのアルゴリズムの開発を目的としている(量子コンピューターのシミュレーションは現在約40量子ビットに制限されている)。このアルゴリズムはATOSシミュレーション・プラットフォームに統合され、量子技術の可能性を認定するために使用される。 - SoLuQS プロジェクト
Anthony Martin氏(Institut de Physique de Nice)が統括する。このプロジェクトは量子システムの接続に関するもので、信頼できる量子リピーター(量子中継機)が存在しない現在では、宇宙セグメントが唯一可能な経路である。将来の衛星による成果を期待するために、安全な宇宙/地上通信リンクを確立するべく国家規模の宇宙で利用できるツールの開発を目指している。
- CARDAMONE プロジェクト
[DW編集局+JSTパリ事務所]