[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/01/06
抄訳記事公開日:
2021/02/08
元記事の言語:
ドイツ語

量子技術により欧州の技術主権を強化

Karliczek: Mit Quantentechnologien zu mehr technologischer Souveränität

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は未来パッケージの最初のプロジェクトをスタートさせることとし、これに関して概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府は昨年6月に新型コロナ危機の経済的影響と戦うための景気対策計画の一環として、未来パッケージを実施すると発表した。その一つが量子技術への投資である。そこで連邦教育研究省(BMBF)は今、量子通信および量子計算ハードウエアに関して初めてとなる準備措置をスタートする。これに関してカルリチェク連邦研究大臣は以下の通り発表した。

「量子技術は経済および社会にとって傑出したポテンシャルを持っている。イノベーション国ドイツとして、この先端イノベーションにおいて将来ともトップリーグの中で肩を並べていく所存である。何故ならば国際競争が求める要求水準は高い。量子技術によって、国際競争における技術的主権を確保するために、重要な貢献を果たしていく。それ故、連邦政府は今後5年間に亘り量子技術開発のために、経済・未来のためのパッケージから数十億ユーロの巨額の資金を投入する。

同パッケージからの最初の1億2,000万ユーロによって、BMBFは最初のプロジェクトをスタートさせる。これにより、量子通信および量子計算のための基礎的な基幹技術のプロジェクトに力を注いでいく。経済界および科学コミュニティの基盤整備、活性化、ネットワーク化のために緊急に必要とされる体制構築を開始する。このことはまた連邦政府の今後の活動の重要要素でもある。

量子計算ロードマップにより、連邦政府は学界および産業界と共同で、未来パッケージの迅速な実行のための具体的な行動についての提言を策定する。この行動推奨は連邦政府のイノベーション対話の中で1月に発表される。ロードマップは経済界、学界および政界の強い連携が量子計算にとっての本当の出発のシグナルである。今後は次の四半期において省庁横断的に調整されることになる。

背景:

将来の量子コンピュータにおける量子プロセッサーはもとより、量子情報科学に関してもその基本技術への助成によって、BMBFは「メイドインジャーマニー」の量子計算に非常に重要な刺激を与えている。

連邦政府は2018年にドイツにおける量子技術開発を促進するために「量子技術-基礎から市場まで」と題する枠組プログラムを開始した。BMBFはこの中で既に基本技術、センサー、計算、量子通信等の研究イニシアチブを助成している。

その中で、BMBFイニシアチブであるQuNETは、量子通信により安全が確保された通信を研究し、各種のシナリオで検証するITセキュリティ研究の旗艦プロジェクトである。全面的に安全なデータ伝送を確保するため、安全な通信アーキテクチャの全ての側面が考慮されている。そのためにQuNETでは3つの大きな研究協会の科学者たちが通信およびセキュリティの分野の評議会と密接に協力している。

これに加え2020年初頭、BMBF大臣はハードウエア、ソフトウエアの開発と産業応用に、より強く焦点を当てるため戦略的量子計算イニシアチブをスタートさせた。これは連邦政府のロードマップによって、BMBFが、迅速かつ目標に添って、技術拠点欧州の繁栄および欧州の技術主権のために、実行できるようにするものである。

[DW編集局]