[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/01/07
抄訳記事公開日:
2021/02/10

COVID-19医薬品研究への追加支援

Karliczek: Weiterer Schub für COVID-19-Medikamentenforschung

本文:

連邦教育研究省(BMBF)がCOVID-19向けの医薬品および治療法の開発に関する新たな助成公募を開始。これに関して概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは先ず助成総額5,000万ユーロの臨床的な開発を支援することを目標としている。さらに新たな治療法の安全性と効果を臨床的に検証するフェーズの支援を実施する。これに関してカルリチェクBMBF大臣は以下のとおり言明した。

「ワクチンの確保と並び、パンデミックを克服するためにはSARS-CoV-2に対する安全かつ効果的な治療法が決定的に重要である。BMBFは新たな治療法の開発を既に2020年初めから助成してきていることから、この分野の支援を臨床試験フェーズおよび製品開発へと拡大していきたい。

COVID-19の治療においては、当初COVID-19のために開発されたものではない既知の医薬品を利用した患者の治療においても僅かではあるが、数種のものが患者の治療に役立っている。パンデミックの初期には、クロロキン等によせられた多くの期待は残念ながら満たされることはなかった。それだけに今やCOVID-19に特化した医薬品を得ることがますます重要である。

ドイツおよび国際社会はパンデミックの発生以来、ウイルスだけでなく、同ウイルスによる感染症、そして可能性のある治療法等に関する知識において大幅な進歩を遂げ、また既に全く新しい作用物質を開発している。それらをできる限り迅速に患者に届けるためには、その安全性と効果を臨床的に検証し、製品開発を前倒しにしなければならない。企業や研究者はそのための適切な助成申請を行うことができる。

新たなプログラムの助成額は最低5,000万ユーロである。この同プログラムは進行中のBMBFのCOVID-19研究、とりわけ国際共同イニシアチブ「感染症流行対策イノベーション連合」(CEPI)の一環として、および国内のワクチン開発加速化特別計画におけるワクチン開発への支援を補完するものである。

[DW編集局]