[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2020/12/17
抄訳記事公開日:
2021/02/10

NIHがCOVID-19治療薬評価のための大規模臨床試験を開始

Investigational COVID-19 therapeutics to be evaluated in large clinical trials

本文:

2020年12月17日付の国立衛生研究所(NIH)による標記発表の概要は以下のとおりである。

NIHは、2件のランダム化比較第3相臨床試験で、中等度のCOVID-19の治療における治験用モノクローナル抗体の安全性と有効性の評価を開始した。この試験はACTIV-3マスタープロトコルの一部であり、研究者が追加の治験薬の新しいサブスタディを追加できるように適応設計を備えている。ACTIV-3は、NIHの国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の資金援助を受けている。

サブスタディの1つとして、グラクソ・スミスクライン社(GlaxoSmithKline)(英国)とウィル・バイオテクノロジー社(Vir Biotechnology)(サンフランシスコ)のパートナーシップを通じて開発されたモノクローナル抗体である VIR-7831 の評価がある。もう1つのサブスタディは、ブリー・バイオサイエンス社(Brii Biosciences)(ダーラム、ノースカロライナ、北京)によって製造された2つの中和モノクローナル抗体であるBRII-196とBRII-198の組み合わせの評価である。抗体は、免疫系によって自然に作られる感染症と戦うタンパク質である。抗体は、時にはウイルスの表面に結合することにより、ウイルスが細胞に感染するのを防ぐことができる。実験室で調製されたこれら抗体の合成バージョンは、モノクローナル抗体として知られている。

上記治療薬を治験に追加する前に、ACTIV-3は、イーライリリー・アンド・カンパニー社(Eli Lilly and Company)(インディアナポリス)によって開発された LY-CoV555 として知られる別のモノクローナル抗体を先にテストしている。しかし、この試験に関するデータ・安全性監視委員会(DSMB)からの勧告に従い、この治療介入がこの試験の入院患者にとって臨床的価値がある可能性が低いことに基づいて、ACTIV-3の研究者は最近このサブスタディを終了した。

ACTIV-3は、最も有望な治療法とワクチンの開発を優先し加速させるべく統括された研究戦略を展開するための、NIHの「COVID-19治療的介入とワクチンの加速」(ACTIV)官民パートナーシップの一部である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]