[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2020/12/21
抄訳記事公開日:
2021/02/12

NIHが全国的なCOVID-19検査・監視のために、急進的アプローチを支援

NIH to support radical approaches to nationwide COVID-19 testing and surveillance

本文:

2020年12月21日付の国立衛生研究所(NIH)による標記発表の概要は以下のとおり。

NIHは、COVID-19の検査と監視のギャップに対処するための新たなアプローチや既存のツールの斬新な改良、またCOVID-19やその他の感染症が発生した場合に展開可能なプラットフォーム開発のため、1億700万ドル超の資金支援を行った。これはNIHの迅速診断加速(RADx)イニシアチブの一部であるRADx Radical(RADx-rad)というプログラムで、全米43機関における49の研究プロジェクトを助成し、バイオマーカー、分析プラットフォーム、迅速な検出戦略、診察現場で使うデバイス、在宅検査技術など、従来とは異なるウイルス検査方法に焦点を当てる。

助成金は、COVID-19を引き起こすSARS-CoV-2ウイルスの特定・追跡のための新しいアプローチを支援するもので、下記のプロジェクトが含まれる。

  • 2つの検出装置(SARS-CoV-2を即座に検出するための診断用呼気分析器および広い空間をリアルタイムで継続的に監視するための空中検出器)における電気化学バイオセンサーの開発
  • 人間の皮膚や口からCOVID-19の痕跡を発見するための、新しく安全で効果的なバイオセンシング検出技術の開発
  • バイオセンシングをタッチスクリーンまたは他のデジタルデバイスと統合して、リアルタイムでSARS-CoV-2の自動早期検出・追跡を実現する革新的なプラットフォームの開発
  • COVID-19の感染リスクが高い個人の嗅覚と味覚の機能を独立して評価するための新しい検査方法の開発
  • 地域のSARS-CoV-2感染レベルを検出・推定するための廃水技術とデータ収集方法の開発
  • 臨床、地域、および日常の設定でのCOVID-19の検出、診断、予測、予後、およびモニタリングのための統合人工知能システムを備えたデバイスの実装
  • 小児多臓器炎症性症候群(MIS-C)を含むSARS CoV-2関連疾患範囲の特性評価
  • 子供がSARS-CoV-2に曝露された後の疾患の重症度の長期リスクの予測を目的とした、人工知能(AI)を利用するアルゴリズムのためのバイオマーカーとバイオシグネチャーの開発

[DW編集局+JSTワシントン事務所]