[本文]

国名:
EU
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/01/08
抄訳記事公開日:
2021/03/15
元記事の言語:
英語

EICとEIT、欧州のイノベータ支援で緊密に協力

EIC-EIT: working closer together for Europe's innovators

本文:

2021年1月8日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会(EC)はこのほど、欧州イノベーション会議(EIC)と欧州イノベーション・技術機構(EIT)との間で、優秀な欧州起業家を支援するべく、協力を強化するための覚書締結を発表した。これにより、イノベータ、革新的な中小企業やベンチャー企業、高等教育機関、研究機関が質の高い支援サービスを受けて、イノベーションをより速く、大きなインパクトを持って展開・規模拡大できるようになる。

この合意により、欧州で規模拡大を目的とする何千もの革新的なベンチャー企業や中小企業にEICとEITがすでに提供している支援が強化され、相談サービスやネットワークへの相互アクセスが確保される。特に、2つのイニシアチブが力を合わせることで、非常に革新的なベンチャー企業への支援を迅速に遂行するほか、女性イノベータや存在感の薄い地域のイノベータに対する支援の取り組みも統括する。EICとEITは、達成されたインパクトの測定を含め、支援する革新的なベンチャー企業や中小企業に関するデータや知見の共有も目的としている。

● 協力強化に向けた補完事項

  • EITは、エコシステムとイノベーション能力を構築する知識トライアングル(研究、ビジネス、教育)における各機関を支援する。
  • EICは、イノベーションの規模拡大を図る個々のベンチャー企業・中小企業と、新興技術の開発に当たる革新的な研究チーム(大学、研究機関、産業界)を支援する。
  • EITの知識・イノベーション共同体(KIC)は、テーマ別に重点を有し、あらゆる形態のイノベーションをカバーする。
  • EICは、主としてボトムアップ方式に従い、画期的なディープテック・イノベーションに重点を置いて、あらゆる技術・応用領域のファンディングを行う。

● 協力強化領域

  • 革新的なベンチャー企業・中小企業に対する支援。EICとEITは共同して、革新的なベンチャー企業・中小企業を特定・推進し、欧州における規模拡大を図る。
  • 相談サービスやネットワークへのアクセス。EITとEICは、支援対象のベンチャー企業・中小企業に関連する相談サービスやネットワークへの相互・互恵的なアクセスを確保する。
  • 革新的なベンチャー企業・中小企業への投資。必要な場合は企業秘密を保持しつつ、EIT-KICとEICは、投資家コミュニティと協力して、ベンチャー企業・中小企業に対する共同投資の機会を積極的に探る。
  • 女性イノベータに対する特別な配慮。EITとEICは、女性が率いるベンチャー企業・中小企業の支援のほか、各プロセスにおけるジェンダーの視点の取り込みに関して、経験や模範実施例の協力・交換を図る。
  • 参加拡大対象国のイノベータの支援。EITとEICは、イノベーション能力が平均より低いまたは平均並みの地域や国、特に Horizon Europe が定めた参加拡大対象国、のベンチャー企業・中小企業の支援に協力する。
  • 研究成果のイノベーションへの移転。EICとEITは、研究成果、特に EIC Pathfinder や EIT-KIC の研究牽引型プロジェクトの成果を、企業との協力、ライセンス提供、スピンアウトなどを通じて、イノベーションの機会となるよう協力して支援する。このような協力には、EICの技術移転活動やEITのイノベーション・起業活動が含まれる。
  • 革新的なベンチャー企業・中小企業の市場アクセス。EITとEICは、支援対象のベンチャー企業・中小企業の市場機会を最大化するべく協力する。これには、企業(KICパートナーシップに代表される企業を含む)、企業と調達者による関連イベント、(欧州の)単一市場全体の規制要件に関する専門知識へのアクセスが含まれる。
  • データ・経験の共有と報告。EICとEITは、データを共有し、支援対象の革新的なベンチャー企業と中小企業、および達成されたKPIとその他の対策について、共同で報告する取り決めを実施する。特に支援されている企業について、一般的なデータセットを開発する必要がある。
  • 協力と相乗効果の新たな機会の特定。EIC、EIT、EIT-KICは、全般的な効果を強化するべく、たとえば賞など、協力の追加領域・方式について継続的に探求する。可能であれば、パイロットアクションを設計し、迅速に実装して、新しい形式の協力を試験する必要がある。

[DW編集局]