[本文]

国名:
フランス
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2021/01/11
抄訳記事公開日:
2021/03/16
元記事の言語:
フランス語

カーボンフリー水素の開発推進を目的とした国家水素審議会の設置

Installation du Conseil national de l'hydrogène

本文:

2021年1月11日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

政府は、カーボンフリー水素の開発に向けて、投資を大幅に加速する選択をした。2020年9月8日に政府が発表したカーボンフリー水素開発のための国家戦略に従って、2030年までに合計70億ユーロが投資される。これには、「復興計画」の一環として2022年までの20億ユーロが含まれる。この戦略は、技術開発と環境移行を組み合わせた3つの優先課題を対象としている。

  • フランス水素産業セクターを創設することにより、2050年までにカーボンニュートラルを達成するための産業の脱炭素化
  • 水素重量車両輸送の展開
  • 研究、イノベーション、能力開発の支援

本戦略の目的は、バリューチェーンの重要なコンポーネントの技術習得と産業規模への迅速な移行を加速して、生産コストの大幅削減を図ることである。

昨年9月のカーボンフリー水素開発のための国家戦略発表以来、すでに次の行動がとられている。

  • 2020年10月14日に、「将来への投資計画」を活用して、それぞれ3億5,000万ユーロと2億7,500万ユーロの資金支援により、2件のプロジェクト公募「技術・実証ブロック」と「国内エコシステム」を立ち上げ。
  • 優先研究プログラム(PPR)の「水素アプリケーション」の設置も、「将来への投資計画」の資金を活用して、川上の研究を支援し、次世代の水素技術に備えるものである。このプログラムは、原子力・代替エネルギー庁(CEA)と国立科学研究センター(CNRS)によって科学的試験が実施される。
  • 欧州レベルでは、2020年12月17日に、23の加盟国が水素バリューチェーンの開発に関するマニフェストに共同署名した。これは、2021年に実施される新たな欧州共通利益重要プロジェクト(PIIEC)の出発点である。

脱炭素水素開発のための国家戦略の効果的な実施を確保するために、政府は国家水素審議会を設立する旨決定した。国家産業評議会の副議長であるアレクサンドル・ソボ氏が各大臣に対してこの機関の構成(案)を提案した。この機関は、戦略の実施に関して、特に産業部門における政府と関係者との間の交流を構築する役割を担う。計画された行動の順調な進捗状況を評価し、戦略実施の終了時には、場合によって活動の減速を図る。したがって、この審議会は競争力のあるフランスのカーボンフリー水素セクターの発展に貢献し、フランス国内又は欧州の協力の枠組みの中で完全なバリューチェーンを構築することを目的とした共同プロジェクトの出現を促進する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]