[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/02/03
抄訳記事公開日:
2021/03/17

未来クラスターは明日のイノベーション地域である

Karliczek: Zukunftscluster sind die Innovationsregionen von morgen

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)がCluster4Future第一ラウンドの採択者を発表、これに関して概略下記のような報道発表を行った、

カルリチェクBMBF大臣は2月3日Cluster4Futureクラスターに選ばれた地域を発表した。7つの新たな地域イノベーションネットワークは今後「未来クラスター」と称されることになる。これに関してカルリチェクBMBF大臣は以下のとおり説明した。

「7つのクラスターが無事選考されたことを歓迎する。“Cluster4Future”プログラムにより新たな科学的知識および歴史の浅い技術分野を速やかに産業化へと移行していく所存である。重要なことは、ドイツにおける全てのポテンシャルを新鮮なアイデアや有望なイノベーションのために利用することである。このために新たな未来クラスターは全地域の強みを結集させ、新たなイノベーションの可能性を開拓する。これにより、クラスターは長期的に技術主権のために寄与し、競争力、繁栄そして豊かな生活を確実なものとする。

未来クラスターは新たなビジネスモデル、創造経済のパイオニア的な問題解決、社会的イノベーションの中核である。そしてまた社会全体における参加の拡大のための組織的なソリューションと新しいネットワーク化されたイノベーション構造にとっても重要である。

こうしたクラスターのイノベーション力は大きな経済的影響力を発揮し、地域全体の生活や仕事に持続的な影響を与える。このような例をライン・マイン・ネッカー地方におけるバイオテクノロジーに見ることができる。そこはBioNTech社の所在地であり、同社はコロナワクチンの開発によって世界中の人々に正常な生活へ戻れる希望を与えている。同社はCI3先端クラスターのパートナーとして、特に初期フェーズにおいて、地域の強力なネットワーク構造の恩恵を得ており、今日もそれが続いている。

クラスターの強いネットワーク構造が危機の時代において特に強靭性を発揮する、ということである。地域イノベーションネットワークは研究助成の手段として実証されている。未来クラスターは明日のイノベーション地域である。

16の最終選考対象から、激しい競争の結果、最初の7未来クラスターを選考した。これにより次世代地域イノベーションネットワークを開始する。

BMBFは今後10年間に、連邦政府による2つのコンペティション・ラウンドの枠組みで、イノベーションネットワークを最大4億5,000万ユーロで助成する。経済界が、再度同様の金額を拠出することで、未来クラスターの助成総額が10億ユーロに達すると予想される」。

[DW編集局]