[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 原子力・代替エネルギー庁(CEA)
- 元記事公開日:
- 2021/01/11
- 抄訳記事公開日:
- 2021/03/24
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カーボンフリー水素の生産に向けた共同技術会社、Genvia の設立
- 本文:
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2021年1月11日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表によると、Schlumberger New Energy 社、CEAおよびそのパートナーは、カーボンフリー水素の生産に向けた共同技術会社、Genvia 社の設立で欧州委員会(EC)の承認を得た旨発表した。その概要は以下のとおり。
Genvia 社は、独自の官民パートナーシップモデルを通じて、Schlumberger 社とCEAのノウハウ・専門知識を、VINCI Construction社、Vicat社、およびオクシタニア地域の投資会社であるオクシタニア地域圏エネルギー気候局(AREC)のノウハウ・専門知識と結び合わせることになる。
カーボンフリー水素は、2050年までにカーボン・ニュートラルを目指す多くの国にとってエネルギー転換の重要な要素である。上記新会社は開発を加速し、CEAの可逆的固体酸化物高温電解槽技術の最初の産業展開を可能にする。この技術はカーボンフリー水素の生産に最も効率的で最も費用対効果が高いものである。
補完的な専門知識を持つパートナー間のこの強力な提携は、カーボンフリー水素生産の目標を達成し、応用分野を開拓し、新しいエネルギー・インフラを創設するために不可欠である。
最高レベルの効率達成を目的とした Genvia の技術は、生成される水素1キログラムあたりの電力消費量を大幅に削減する。この電解槽技術は、完全に可逆的である最初のものであり、電解モードから燃料電池モードへの切り替えを可能にする。
これらの固体酸化物電解槽の製造は、オクシタニア地域の Béziers にある Genvia ギガ工場で行われる。技術移転センターはCEA-グルノーブルに拠点を置く予定である。
[DW編集局+JSTパリ事務所]