[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2021/01/26
抄訳記事公開日:
2021/03/25

NIHがCOVID-19関連神経症状のデータベースを立ち上げ

NIH launches database to track neurological symptoms associated with COVID-19

本文:

2021年1月26日付け、国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は次のとおりである。

NIHは新型コロナウィルスが引き起こす神経症状のデータベースであるCOVID-19ニューロデータバンク・バイオバンク(NeuroCOVID)を立ち上げた。データベースは臨床医からCOVID-19に関連する神経症状、合併症、転帰、既往神経症保持者へのCOVID-19の影響に関する情報を収集したもので、ニューヨーク大学ランゴーン医療センターが作成・管理し、NIHの国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)が支援する。

全米の医療提供者や参加している臨床機関はウェブ上のデータ・ポータルを使い、匿名化された情報と(研究中または以前の臨床手順や検査から収集された)生体試料をデータベースに提供するよう奨励されているため、データベースはすべての年代の新型コロナウィルス感染した神経症経験者からの臨床情報と生体試料のリソースとなる。個人情報なしで認識できるGlobal Unique Identifier (GUID)が使われる。

COVID-19関連の神経合併症の予防、管理、治療の研究に従事する研究者はNeuroCOVIDにアクセス可能であり、COVID-19がいかに神経システムに作用するか、また、このような合併症がどの程度起こりうることか、知見を得ることができる。研究者や臨床医はNeuroCOVID ウェブサイト上でデータへのアクセスをリクエストできる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]