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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2021/02/01
- 抄訳記事公開日:
- 2021/04/05
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NSFが北極圏での研究を拡大
- 本文:
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2021年2月1日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。
北極圏の気温は地球上のどの地域よりも急速に上昇しており、気候モデルの中には、数十年後には北極海が氷のない状態になると予測しているものがある。このような前例のない課題に正面から取り組むために、NSFは「新たな北極圏の航海」研究プログラムを推進している。その一環として、17のプロジェクトに総額2,670万ドルの資金提供を決定した。これらのプロジェクトは、北極圏のコミュニティとの関わりを持つ可能性のある研究を含む、社会、自然、建築物の環境に跨る学際的な分野の研究に焦点を当てている。
また、NSFはコロラド大学ボルダー校、アラスカ太平洋大学、アラスカ大学フェアバンクス校との間で、5年間で500万ドル近くの協力協定を結び、「新たな北極圏の航海」コミュニティ室を設立する。本組織は、先住民との知識共創、融合研究、文化に配慮した教育・アウトリーチとオープンサイエンス、意思決定コミュニティ全体に亘るデータ共有と再現性の4分野に焦点を当て、科学・工学イノベーションを支援していく。
本プロジェクトには、以下のようなトピックが含まれている。
- 北極圏のコミュニティに適応した電力システムの構築
- 汎北極圏の収束的な開発圧力の分析
- 永久凍土融解湖の変化とそれに依存する地域社会への影響の調査
- アラスカの山火事に対するエネルギー部門の回復力の向上
[DW編集局+JSTワシントン事務所]