[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/03/02
抄訳記事公開日:
2021/04/06
元記事の言語:
ドイツ語

イエナの新ライプニッツセンターが感染症の診断と治療に革命をもたらす

Karliczek: Neues Leibniz-Zentrum in Jena revolutioniert die Diagnostik und Behandlung von Infektionskrankheiten

本文:

連邦教育研究省(BMBF)が感染症研究を行う新たなライプニッツ・フォトニクスセンターを助成することになり、これに関して概略以下のような報道発表を行った。

イエナでライプニッツ感染症研究フォトニクスセンター(LPI)がこの3月からコロナウイルスや多剤耐性菌に起因する感染症と闘うための革新的な、光学技術の構築を開始する。今後数年間に、技術的インフラの建設と並行して管理インフラを構築し、建設計画を前進させていく。LPIは、BMBFが建設完了まで、総額1億2,000万ユーロで助成する。鍬入れ式は2024年春に行われ、完成は2027年の予定。それまでに、5つの関連プロジェクトで新たな分光工学的画像技術およびチップベースの方法を確立する。

これに関してカルリチェクBMBF大臣は以下のとおり説明した。

「コロナパンデミックに対する共同の取り組みにより、研究拠点ドイツにどのようなイノベーション力が秘められているのかが、再三にわたり明らかになった。LPIは光学的な手法を用いて感染症との闘いに緊急に必要とされる新たな診断・治療に関する新天地を切り開く。医学拠点ドイツにとって、この重要な発展から多くの患者が恩恵を受けるに違いない。加えてLPIによって、優れたフォトニクス研究と革新的技術を相互作用させるフレームワークを構築して、最新の診断方法と患者への世界で唯一となる直接治療を実現する。

イエナのセンターが5つのプロジェクトの最初のプロジェクトとして、光を感染症診断の手段として利用する革新的な画像プラットフォームを確立することは、誠に喜ばしいことである。この最初のプロジェクトの人工知能(AI)をベースとした光学技術を約1,400万ユーロで助成する。

ユルゲンポップ博士(Prof. Dr. Jürgen Popp)、ライプニッツフォトニクス技術研究所(IPHT)技術ディレクター兼LPIスポークスマンは以下のとおり説明した。
「今のところまだ存在しない新たな光学的な手法で最先端技術を補完する。これにより、学界および経済界の利用者は、生物医学的な問題の解決策を実現するために、全ての利用可能な技術との組み合わせた、幅広い比類ない光ベースの方法を得ることになる。優れた研究、技術開発、臨床の知見を密に結集させ、LPIにより、中小企業もより迅速に標準化された成果を応用することが可能になる」。

背景:

BMBFは「研究インフラに関する国家ロードマップ」の枠組みの中で、総額1億2,400万ユーロで、LPI建設完了まで100%助成する。LPIのパートナーはライプニッツフォトニクス技術研究所(IPHT)、イエナ大学病院(UKJ)、イエナ大学(FSU)、ライプニッツ天然物研究所ハンス・クノル感染生物学研究所(Leibniz-HKI)である。

スタートしたプロジェクトと助成金1,360万ユーロによって、LPIはセンターとしてフォトニクスの基本技術の研究および実用化、即ちツールとして光を利用する方法とプロセスへの取り組みを開始する。実用志向のアプローチは医学的なニーズに適用される。診断ツールは病原菌、薬剤耐性、免疫応答等の迅速で、信頼できる、培養不要での識別を可能にする。

内容に関する活動と並行してイエナ大学病院による建設計画も開始される。将来、基本技術は最新の商用技術と共に、科学拠点イエナにおけるLPIの傑出したインフラを実現することになる。LPIは研究界、産業界、医学界各方面にオープンなものとなる。開発は応用研究から市場性にまで及ぶ。こうした総合的なアプローチによって、感染症の診断、モニタリング、治療等のソリューションを、効率的に日常の医療へと移転させることができる。目標は、ラボの先駆的な発見をより迅速に人々に届けるようにすることである。

LPIは、感染症研究のための新たなフォトニクス・ソリューションに関する国家および国際的なユーザープラットフォームとして、研究成果を効率的に実用化し、開発時間を短縮するために貢献することを目指している。診断方法や治療方法はこうしてより迅速に利用可能となり、それに伴い早期に感染症と闘う患者へと届くことになる。

[DW編集局]