[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国航空宇宙局(NASA)
- 元記事公開日:
- 2021/02/03
- 抄訳記事公開日:
- 2021/04/07
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NASAが上級気候顧問職を新設
- 本文:
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2021年2月3日付けの米航空宇宙局(NASA)の標記記事の概要は次のとおりである。
2050年までに経済活動における二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すバイデン政権下で、NASAの気候科学の目標達成のため、NASAは上級気候顧問職を新設し、現在ゴダード宇宙研究所(GISS)所長のガビン・シュミット(Gavin Schmidt)氏を代行として任命した。
上級気候顧問は、NASAの戦略的科学目標達成のため、連邦政府の広範なアジェンダの中でNASAの気候投資を主張し、ホワイトハウスの科学技術政策局(OSTP)や行政管理予算局(OMB)と密に協力する。具体的な任務は次のとおり。
- 科学ミッション局(SMD)の地球科学部門への気候関連投資の促進と取り組み
- 二酸化炭素排出量と広大な気候への影響の削減に焦点を当てた航空学およびその他の技術イニシアチブの促進
- NASAの気候関連投資の社会的影響についての実証・説明
- NASA科学コミュニティ内外でのコミュニケーションと調整の促進
- NASAの気候関連研究と技術開発の拡大への積極的な取り組み
シュミット氏はオックスフォード大学から数学学士号を、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)から応用数学博士号を取得。2014年よりGISS 所長。過去・現在・未来の気候変動を理解するための気候モデリングを使い、150を超える研究論文を執筆。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]