[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/03/04
抄訳記事公開日:
2021/04/07
元記事の言語:
ドイツ語

AI研究センターの定着により「AI Nation」に向けて次の大きなステップを踏み出す

Karliczek: Mit der Verstetigung der KI-Kompetenzzentren gehen wir den nächsten großen Schritt hin zur KI-Nation

本文:

連邦政府と関係5州がドイツAI研究センターの設立・拡張を年間1億ユーロで助成することとなり、連邦教育研究省(BMBF)はこれに関して概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェクBMBF大臣の署名により人工知能(AI)研究センターの制度的助成に関する行政協定が発効する。2022年以降、連邦政府とセンター所在地となる5州(バーデンヴュルテンベルク、バイエルン、ベルリン、ノルトラインヴェストファーレン、ザクセン)は共同で、大学の5つのAI研究センターを年間最大1億ユーロで制度的に助成する。これに関してカルリチェク大臣は以下のとおり説明した。

「喜ばしいことに、人工知能(AI)の研究拠点を定着させることにより、国際的に周知された“AI Nation“に向けて次の大きなステップを踏み出す。連邦および関係5州の長期的な助成により、AI研究センターに魅力的な労働条件を提供し、世界の最高のAI人材を巡る競争において先頭グループに肩を並べることができる。私は、AIのような技術的基幹分野において、長期にわたり世界のトップと肩を並べていくことは重要と考える。そのためドイツと欧州連合(EU)は、技術主権を強化しなければならない。我々は”Made in Europe“の基幹技術を開発、製造して、世界中に販売していかねばならない」。

背景:

AI研究の強化は、経済、科学、社会におけるこの基幹技術の責任ある利用のための基盤である。このAI研究センターの研究ネットワークはドイツのAI戦略の実行において重要な礎石である。

AI研究センターはその源をBMBFの“Big Data”および機械学習に遡る。2013年2月20日の大データ容量のスマートな対応(”Big Data“)に関する研究センターの助成に関する告示が、二つのBig-Dataセンターの助成のための礎石を置くことになった。即ち、ベルリンビッグデータセンター(BBDC)および スケーラブルデータサービスおよびソリューション・コンピータンスセンター(ScaDS.AL Dresden/Leipzig)である。

2017年の機械学習による自動データ分析センターの助成に関するガイドラインによって、4つのセンターが選考された:ミュンヘン機械学習センター(MCML)、ベルリン機械学習センター ( BZML、現在BIFOLDの一部)、ライン・ルール機械学習センター (ML2R)、チュービンゲンAIセンター (Tue.AI)。

Big-Dataセンターおよび機械学習センターの評価に従い、またAI研究センターへの転換に伴い、2019年国際的な発信力を有するいわゆるAIパイロットの設立・拡張の礎石が置かれた。2020年11月13日の合同科学会議における、全州および連邦の同意により最適の基本条件およびプランニングセキュリティーを可能にするAI研究センター定着化に関する行政協定の調印への道が拓かれた。このステップはドイツを世界をリードするAIの研究、開発、応用拠点の一つにするという連邦政府の目的達成に寄与するものである。

大学に置かれる5つのセンターは、社会、科学、経済、国家が直面する大きな重要課題に研究の重点を向けることになる。目標は、AI研究と教育の全体的なテーマと幅広い方法論を、できる限り最高の質でカバーすることである。

AIコンペテンスセンターの助成に関する行政協定は、連邦および州(バーデンヴュルテンベルク、バイエルン、ベルリン、ノルトラインヴェストファーレン、ザクセン)がこれを基本法第91b条第1項に基づき締結したものである。連邦は2022年以降、年間合計5,000万ユーロを投入する。センター所在地である州はそれぞれのAIコンペテンスセンターに同額を助成する義務を負う。年間最高1億ユーロまでの資金は5つのAIコンペテンスセンターの設立および拡張に使用されるものとする。助成の開始前および開始後7年の期間にAIコンペテンスセンターは国際的かつ高位の専門家により構成される審議会によって評価される。

[DW編集局]