[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/03/09
抄訳記事公開日:
2021/04/07

「ドイツ水素共和国」:基礎研究はドイツの技術リーダーシップを強化する

Karliczek: Ideenwettbewerb Wasserstoffrepublik Deutschland – Grundlagenforschung stärkt deutsche Technologieführerschaft

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は水素基礎研究の16プロジェクトの助成を開始する。これらプロジェクトはBMBFによるアイデアコンクール「ドイツ水素共和国」の第1ラウンドで選考されたものであり、産業界主導の水素に関する3つの主要プロジェクトを補完するものである。いずれも今年春中にも開始されることになっている。

これら主要プロジェクトにおいては、今後数年の水素経済の中心的な重要課題が中心となるが、基礎的なプロジェクトは次世代およびその次の世代の技術を対象としており、水素経済の基礎的な問題に対するソリューションを見出し、それにより新たな製品および応用のための科学的基礎を築くことに寄与すべきものである。

カルリチェクBMBF大臣は次のように語った。

「ドイツを世界的にグリーン水素の最大の知識源にしたい。グリーン水素はハイテク国ドイツのエネルギー安全保障の中心的なコンポーネントである。水素技術の開発および国際的な流通によって、我が国の競争力を確保し、他方でそれを持続的経済のための責任と調和させる大きなチャンスを有している。ドイツが先駆的で革新的な水素ソリューションの開発に大胆に関与できるよう、私は全力を尽くす。

基礎研究はそこで重要な役割を担う。水素技術はハイテクである。材料領域においてまだ急勾配の学習曲線を前にしている。国際競争に耐えるだけでなく、基礎研究から新たな技術スタンダードを設定できるような、“Made in Germany”製品の開発を重ねていくための貴重な知見を期待する。

基礎研究に関するイニシアチブにより、新たな水素イノベーションへの道を切り開き、サプライヤーとしての技術的リーダーシップの基礎を築く。BMBFは71のパートナーによる16のプロジェクトを総額約5,600万ユーロで助成する。」。

[DW編集局]