[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国政府網
元記事公開日:
2021/02/12
抄訳記事公開日:
2021/04/14

債券市場はグリーン発展の理念を実践し、新たにカーボンニュートラルボンドを創設

债市践行绿色发展理念创新推出碳中和债

本文:

2021年2月12日、中国政府網は新華社の報道を次のとおり伝えた。

グリーンボンドは、金融がグリーン発展を支援する上での重要なツールであり、資源配置の仕組みを最適化するのに役立ち、実体経済の転換がもたらす巨大なグリーン・低炭素投融資のニーズを満たす。

最近、南方電網、三峡集団、華能国際、国家電力投資集団、四川空港集団、雅礱江水力発電等の企業6社が登録した最初のカーボンニュートラルボンドが銀行間の債券市場において発行に成功した。

公開発表された文書では、最初のいくつかのプロジェクトはいずれも2年以上の中長期債で、発行金額は64億元で、プロジェクトの資金調達は多くの分野に関わっており、その内、風力発電プロジェクトは4つ、水力発電プロジェクトが4つ、太陽光発電プロジェクトが2つ、グリーン建築が1つで、いずれも低炭素排出削減分野であることを示している。

評価・認証報告書によると、カーボンニュートラルボンドが支援する6つのグリーンプロジェクトは、二酸化炭素排出を毎年4,164万6,900トン削減することができると見込まれており、標準炭を2,256万7,900トン節約することができ、二酸化硫黄排出を2万900トン削減することができ、プロジェクトの炭素排出削減効果はかなり明らかである。

グリーン債務融資ツールのサブカテゴリーとして、カーボンニュートラルボンドは、主として募集した資金が特別に炭素排出削減効果を有するグリーンプロジェクトに用いられる債務融資のツールを指す。

今回の発行に関わっている機関の紹介によると、カーボンニュートラルボンドにより調達された資金は特にクリーンエネルギー、クリーン輸送、グリーン建物等の低炭素排出削減分野に用いられているとともに、カーボンニュートラルボンドには特別な標識が与えられている。同時に、カーボンニュートラルボンドは第三者の専門機関に専門的な評価・認証報告書を発行することを要求しており、報告書は二酸化炭素排出削減等の環境に対する効果について定量的な測定・計算を行うことを要求している。
この他、この後に続く期間の情報開示管理を強化するため、関連する発行企業は、半年ごとに、調達した資金の使用状況、グリーン低炭素プロジェクトの進展、および定量的な炭素排出削減等の環境上の効果の数値を開示し、存続期間の情報開示管理を強化し、調達資金使用の透明度を高める必要がある。

[DW編集局]