[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/02/24
抄訳記事公開日:
2021/04/26

気候変動に強い未来の構築:気候変動への適応に関する新たなEU戦略

Building a Climate-Resilient Future - A new EU Strategy on Adaptation to Climate Change

本文:

2021年2月24日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会(EC)はこのほど、気候変動への適応に関する新たなEU戦略を採択し、気候変動の避けられない影響に備えるための道筋を示した。

気候への影響と適応ソリューションに関する知識の向上、適応計画と気候リスク評価の強化、適応行動の加速、そして世界的な気候対応力強化支援によって、気候対応力のある社会の構築に取り組む。

この戦略では、適応に関する知識のフロンティアを開拓する行動を提案し、気候関連のリスクと損失に関するより多くのより適切なデータを収集して、すべての人が利用できるようにする。適応に関する知識のための欧州プラットフォームである Climate-ADAPT が強化・拡張され、気候変動の健康への影響をより適切に追跡、分析、防止するための専用の健康観測サイトが追加される。

気候変動は社会のすべてのレベルと経済のあらゆるセクターに影響を与えるため、適応行動は体系的でなければならない。ECは、関連するすべての政策分野に、気候対応力を引き続き考慮事項として取り入れる。(適応をマクロ財政政策に取り込むこと、適応のための自然に即した解決策、そして地域の適応行動という)3つの分野横断的な優先事項により、適応戦略と計画のさらなる策定・実施を支援する。

資源の提供、行動の優先順位付けと有効性の向上、国際金融の拡大、適応に関するより強力な世界的関与と交流を通じて、気候への国際的な対応力と備えに対する支援を強化する。

[DW編集局]