[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
人工知能に関する国家安全保障委員会(NSCAI)
元記事公開日:
2021/03/01
抄訳記事公開日:
2021/05/12

NSCAIがAI国家安全保障に関する最終報告書を議会と大統領に提出

NSCAI Releases Final Report to Congress and the President

本文:

2021年3月1日付けの人工知能(AI)に関する国家安全保障委員会(NSCAI)による標記記事の概要は以下のとおりである。

国家安全保障に関わる米国のAIの優位性を維持し、包括的かつ永続的な国家的アプローチを創出することを目的とする、技術者、企業経営者、学界のリーダー、国家安全保障の専門家など多様なメンバー15名から構成されたNSCAIは、議論を重ね、2019年7月に最初の報告書、2019年11月と2020年10月に中間報告書、さらに2つの四半期ごとの覚書、COVID-19パンデミックに対応した一連の特別論文を発表した。そして、2021年3月1日、全会一致で承認された最終報告書を議会と大統領に提出した。

最終報告書では、2025年までに米国をAIに対応させるための戦略が示されており、大きく2つのパートに分かれている。

– 第1部 「AI時代の米国を守る」では、米国民とその利益を守るために、米国政府が責任を持ってAI技術を開発・利用できる方法を提言している。

– 第2部 「技術競争に勝つ」では、米国の競争力を高め、中国との広範な戦略的競争において米国の重要な優位性を守ることを目的として、AIイノベーションを促進するために政府がとるべき行動を提言している。

またNSCAIは、直ちに行動を起こすべき4つの柱、すなわち、リーダーシップ、人材、ハードウェア、イノベーションに焦点を当てている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]