[本文]

国名:
英国
公開機関:
保健・社会福祉省(DHSC)
元記事公開日:
2021/03/23
抄訳記事公開日:
2021/05/17
元記事の言語:
英語

英国政府が臨床研究実施の将来について大胆なビジョンを打ち出す

UK government sets out bold vision for the future of clinical research delivery

本文:

2021年3月23日付保健・社会福祉省(DHSC)の標記発表の概要は以下のとおり。

このほど発表された「生命の保護と向上:英国の臨床研究実施の未来」は、英国政府と地方分権政府によって策定されたもので、コスト、契約、承認プロセスの合理化から、(研究応用に対する最終的な意見表明期間の半減を目的とした)HRA(健康危険度評価)の迅速な倫理レビュー・パイロットまで、より速く、より効率的で、より革新的な研究の実施方法を示している。

ベストプラクティスを活用することで、研究参加しやすくなり、多様性が増し、英国全体から多くの人々が参加できるようになる。レスターのBMEヘルスセンターなどの中核的研究拠点(COE)と連携することで、これまでサービスの行き届いていなかったコミュニティでの研究など多様な研究や、バーミンガム大学の Dare2Think 臨床試験のように革新的なアプローチに対する支援がさらに強化される。ここでは、リモート eConsent とデジタル・フォローアップ手法を活用して、研究のために英国全土から心房細動のある3,000人の患者を募集した。

国民保健サービス(NHS)は、研究の実施を、その業務の中心に置き、効果的な患者ケアの主要でやりがいのある要素とすることを奨励する。これは、NHSとすべての医療・介護現場で、研究に前向きな文化を構築することを意味する。すべてのスタッフが、仕事の一環として臨床研究実施に参加する権限があり支援されていると実感出来る。

このビジョンは、次の5項目の主要テーマを中心に構築されている。

1. NHSに組み込まれる臨床研究:すべての医療・介護スタッフが、仕事の一環として臨床研究を支援し、参加する権限を与えられていると実感する、研究に前向きな文化を作り出すこと。
2. 患者中心の研究:農村部や、多様でサービスの行き届いていない集団を含む、英国全土のすべての住民による研究へのアクセスと参加を可能な限り容易にすること。
3. 合理化された効率的で革新的な研究:英国が、迅速で効率的かつ最先端の臨床研究を実施するのに世界で最適な場所と見なされること。
4. データとデジタルツールによって可能になる研究:英国が世界で最も先進的なデータ対応の臨床研究環境を確保し、独自のデータ資産に基づいてヘルスケアの向上を保証する。
5. 支援を受けた持続可能な研究労働力:商業的研究と非商業的研究の両方にわたって、すべての専門的背景を持つすべてのヘルスケア及び研究スタッフにやりがいのある機会と刺激的なキャリアを提供すること。

上記の目的を達成するべく、研究のセットアップの早さと効率の改善、臨床研究を実施するためのデジタルプラットフォームの構築、研究の多様化と英国全域にとっての妥当性の向上など、いくつかの優先分野が特定されている。これにより、従来の障壁が打ち破られ、患者中心でイノベーション志向の臨床研究環境が実現する。

[DW編集局]