[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国政府網
元記事公開日:
2021/03/16
抄訳記事公開日:
2021/05/21

国家自然科学基金委員会:改革の深化と基礎研究の発展を促進

科学基金深化改革助推基础研究高质量发展

本文:

中国政府網は、新聞「光明日報」が発表した「国家自然科学基金委員会は改革を深化させ、基礎研究の質の高い発展を促進する」と題する論評を掲載し、次のように報じた。

「第14次五カ年計画」は、基礎研究の強化、応用研究推進の強化、自由探求の奨励を継続し、基礎研究10年行動計画を制定・実施し、一群の基礎学科研究センターを重点的に配備することを強調している。3月24日に開催された第8回国家自然科学基金委員会第4回総会において、李静海国家自然科学基金委員会主任・中国科学院院士は下記のように発言した。

基礎研究の発展をいっそう推進するため、国家自然科学基金委員会は2018年から系統的な改革を開始した。「第13次五カ年計画」の時期、中央政府の強力な支持の下、同委員会は改革を深化させて重要な段階的進展を遂げた。各科学的問題に応じた資金援助のガイダンス効果により、コミュニケーションレビューの質は顕著に向上し、各分野の配置は継続して最適化され、資金援助管理の有効性は継続的に高まっている。2020年には、学際科学部を設立し、重大な基礎科学問題を主導の方向とし、学際的科学研究を特徴として、科学研究方式の変革を推進し、学際的資金援助のメカニズムを構築した。2021年1月、プロジェクトガイドが発表されると同時に、国家傑出青年科学基金プロジェクト経費使用の「請負制」が試験的に実施された。

2021年、国家自然科学基金委員会の資金配分改革を確実に推進するため、同委員会は既存の9つの学部を「基礎科学、技術科学、生命医学、相互統合」の4つの部門の資金区域に統合した。「基礎科学」部門は主に数学、力学、天文学、物理学、化学、地学等によって構成された。「技術科学」部門は主に情報、工学、材料等、「生命医学」部門は主に生物学、医学、農学等、「相互統合」部門は主に学際的分野、管理等によって構成されている。

新しい資金配分は、資源の最適な割り当てを実現するだけでなく、分類・管理の活力と創造力を刺激し、知識と応用の円滑化を促進し、知識カテゴリーを整理整頓することにより、専門家のデータベースを改善し、同業種の範囲を科学的、合理的に確定することができる。

「第14次五カ年計画」は、ハイレベル人材チームを養成し、人材がさらに立派な役割を発揮できるよう激励すると示している。国家自然科学基金委員会は、人材への資金援助において、2020年に国家傑出青年科学基金プロジェクトと優秀青年科学基金プロジェクトの管理方法を改訂した。2021年は、人材資金援助体系のグレードアップを推進し、基礎研究分野の青年人材を強化し、リーダー的人材およびイノベーションチームに対する安定したサポートを強化し、外国人学者向けのレベル別資金援助体系を実施するとともに、優秀青年科学基金プロジェクトを「請負制」パイロットプログラムの範囲に組み入れている。

また「第14次五カ年計画」は、基礎研究への投資を増やし、支出構造を最適化し、企業の基礎研究への資金に対して税制優遇措置を実行し、社会が寄付や基金設立等のマルチチャネルを通じて資金投入を行うことを奨励し、持続的で安定した資金投入メカニズムを形成するよう提起している。この指針に対し、2021年国家自然科学基金委員会は、業界部門と共同資金援助活動を強化し、区域または企業のイノベーション発展共同基金の範囲を着実に拡大し、関係部門と積極的に協力して企業の基礎研究資金投入に対する税金優遇政策の確実な実行を推進している。

「第14次五カ年計画」の発展目標に焦点を合わせ、同計画期間中、国家自然科学基金委員会の系統的改革の深化を主な目的とし、新たな発展の段階に立脚して、新たな征途における大局において科学基金の戦略的位置づけを把握し、新しい発展の理念を全面的に貫徹し、基礎研究の質の高い発展を推進していく。

[DW編集局]