[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
マックスプランク協会(MPG)
元記事公開日:
2021/04/12
抄訳記事公開日:
2021/05/21

マックス・プランクスクールに多数の応募者

Bewerbungszahlen für Max Planck Schools steigen deutlich

本文:

2021年4月12付マックス・プランク協会の標記記事の概要は以下のとおりである。

大学および公的研究機関との共同イニシアチブとして、マックス・プランクスクールの認知度が向上しつつあることが最新の数字に表れている。初年度(2018年)の募集と比較して、3つのスクール全部に応募者数の大幅な増加が見られ、マックス・プランクスクール・認識科学(Congnition)には、最も多くの生徒が応募した。マックス・プランクスクール・生命科学(Matter to life)は、2018年に比べて応募者が4倍となった。

3つのパイロットモデル校(認識科学、生命科学、光工学)には、第3年度(2020年)には合計1,100人の応募者があり、2018年の初年度に比べると約3倍となった。パイロットスクールは国内外で認知されつつあり、その学際的なプログラムにより世界中のあらゆる領域の若手研究者の希望に対応することができている。

ライプチヒにあるマックス・プランク人間認知脳科学研究所の所長であり、マックス・プランクスクール・認識科学の広報担当の一人でもあるアルノ・フィルリンガー(Arno Villringer)は、「今年度の応募者は多岐にわたり、学際的、国際的である。当校には、心理学から神経科学をはじめとして、データサイエンスに至るまでの様々な領域から、そして国別では米国、ロシア、オーストラリアから500人以上の申請があった。当校には、従来方式のスクールよりも明らかにより多くの適切な応募者が集まっている」と語った。

現在、3つのパイロットスクールでは、何段階かのパイロットスクール独自の選抜方法で新しいPhDコース生を選抜中で、2021年10月にはその博士課程をスタートする予定である。それぞれのパイロットスクールでは、これまでのキャリアに応じて様々なコースを提供している。選抜に際しては、全てのパートナー機関の科学者が参加する。

イニシアチブには、27大学と30の公的研究機関が参加している。学生は進みたい研究室を決める前に、いわゆるラボ・ローテーションの一環で様々な研究室を知ることから始める。イニシアチブの中で中心的な役割を果たしているのは、マックス・プランク協会の他、エアランゲン・ニュルンベルク大学、、イエナ大学、ゲッティンゲン大学、フンボルト大学、KIT、ミュンヘン工科大学、デュッセルドルフ大学、ハイデルベルク大学、ライプチヒ大学、ライプニッツ研究所DWI(アーヘン)およびフラウンホーファー協会の11機関が名を連ねている。5年間のパイロットフェーズに、連邦教育研究省(BMBF)より4,500万ユーロの助成金が拠出される予定である。

[DW編集局]