[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2021/04/14
抄訳記事公開日:
2021/05/25
元記事の言語:
ドイツ語

グリーン水素の実証実験の開始、BMWiが5,200万ユーロを拠出

Norddeutsches Reallabor gestartet: BMWi fördert mit mehr als 52 Mio. Euro

本文:

2021年4月14日付のドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)による標記発表の概要は以下のとおりである。

アルトマイアー(Altmaier)BMWi大臣、ハンブルク州、シュレスヴィック・ホルスタイン州、およびメッケンブルク=フォアポメルン州の代表者が出席したオンラインでのキックオフ・イベントにおいて、北ドイツ実証実験の開始が宣言された。

北ドイツ実証実験は、エネルギー転換のための最大の実証実験の一つで、BMWiが資金提供する。このプロジェクトの目的は基礎から応用まで研究によって生まれたイノベーションの実装を加速させることにある。

アルトマイアー大臣は、「水素は気候に優しいエネルギー源であり、エネルギー転換の成功にとって中心的な役割を果たす。北ドイツの実証実験では、5,200万ユーロが利用可能である。目的は、グリーン水素を基盤として、産業、輸送、および熱供給を一貫して結び付け、それによって大量の二酸化炭素を削減することにある。これが、我々が気候を保護し、経済を強化する方法である」と述べた。

エネルギー転換のための実証実験は、連邦政府の第7期エネルギー研究プログラムの枠組みにおける資金調達手段の1つである。BMWiはエネルギー転換に特化したソリューションを開発する企業や研究機関を支援する。この実証実験では、専門家が現存の市場条件および産業規模で、革新的なエネルギー技術をテストする。これにより、技術開発から市場導入へのステップが加速される。

実証実験では、参加プロジェクト・パートナーが、地域のエネルギーシステムを全体的に開発できる方法について研究している。パートナーは、上記の3つの州の4つの重点地区にまたがり、水素に焦点を当てた統合セクターカップリングのコンセプトを開発し、暖房用エネルギーセクターにおけるエネルギー効率に優れた地域ソリューションを研究する。共同プロジェクトに参加しているのは、エネルギーのバリューチェーン(発電から輸送、貯蔵からエネルギー消費まで)全体に及ぶビジネス、科学、政治のパートナーである。BMWiは北ドイツ実証実験に、5年間にわたって計5,200万ユーロ以上を拠出する。

プロジェクトの焦点となるのは、いわゆる「グリーン」な、再生エネルギー電力を使って電気分解により取り出した水素である。この水素が天然ガスに代替可能で、それにより天然ガス燃焼に伴う二酸化炭素の排出を回避することができる。水素は、将来的に一般家庭でも燃料になる可能性がある。このため、北ドイツ実証実験の枠組みで、ガス分配ネットワークの水素運用について調査する予定である。暖房の移行を進めるために、プロジェクト・パートナーは、廃棄物焼却プラントや産業プラントからの廃熱を利用し、既存の地域の暖房パイプに供給することを望んでいる。全ての対策を適用することで、将来的には年間50万トン以上の二酸化炭素排出を削減できる可能性がある。

[DW編集局]