[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/04/22
抄訳記事公開日:
2021/05/27

BMBFが将来にわたって付加価値を担保する包括プログラムを助成

Karliczek: „Made in Germany“ muss auch in Zukunft für gute, zukunftsfeste Arbeitsplätze stehen

本文:

2021年4月22日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記記事の概要は以下のとおりである。
カルリチェクBMBF大臣は、新しい研究プログラム「付加価値創造の未来 – 生産、サービス、および労働に関する研究」により、付加価値創造分野に関する研究を、今後7年間、最大7億8,000万ユーロで助成する考えを示した。このプログラムは、将来の繁栄と仕事の条件の前提を作る。生産、サービス、労働について、これまで以上に包括的で、統合された方法で研究を推進する。これにより、将来の繁栄と仕事のための知識が明らかになる。これには社会的パートナーとの協働が不可欠である。プログラム「付加価値創造の未来」では、全てのフェーズの従業員と雇用者の代表が参加する。協力関係は最初のアイデアの段階から研究成果の応用への移転にまで及ぶ。本日の共同記者会見で、カルリチェクBMBF大臣、ライナー・ホフマン(Reiner Hoffmann)ドイツ産業労組議長およびジークフリート・ルスヴルム(Siegfried Russwurm)ドイツ工業連盟会長は、それぞれドイツにおける生産、サービスおよび労働についての課題と見通しについて語った。

カルリチェクBMBF大臣は、「社会全体として、将来どのように生きたいかだけでなく、何によって生きるのかを自問する必要がある。どちらの質問も同じコインの両面であり、ドイツの国際競争力と繁栄を確保するために非常に重要である。
ドイツには、人工知能(AI)、情報通信技術、または量子コンピュータのような、明日の重要な技術の卓越したポテンシャルがある。このポテンシャルは、研究開発によって得られたもので、それによりドイツの繁栄を確保することができている。
繁栄の未来、価値創造の未来は、研究開発から始まる。それは、製品やサービス、仕事、そしてすべての人の日常生活での応用によって実現される。インダストリ4.0の分野では、すでに新しい市場を開拓し、仕事を向上させて将来性のあるものとし、ドイツをイノベーションの世界的リーダーにすることに成功している。
ドイツでは、大中小規模の企業による複雑な付加価値網が構築されており、その中で隠れた多くの優良企業が力を発揮している。「メイド・イン・ジャーマニー」というこの優越性を将来にわたって維持する必要がある。このプログラムでそれを推進していく」と語った。
ドイツ工業連盟会長ジークフリート・ルスヴルムは、「連邦政府が、付加価値創造の未来に焦点を当てて、パンデミックの時代に、今日だけではなく明日についても考えることは重要なことである。BMBFの新しいプログラムは、この懸念に敬意を表して、関連する研究分野と関係者を初期段階でつなぐ道を切り開く。未来の働き方の中心に、人を置くことが重要である。経済界は、ドイツにおける付加価値を確保するためのベスト・ソリューションについて、労働組合や政治家と意見交換することを楽しみにしている」と述べた。
ドイツ産業労組議長ライナー・ホフマンは、「経済的なことだけではなく、社会的な要請についても十分に考慮することが必要であり、将来にわたって十分な投資が重要である。この点でこの研究プログラムは良い例となる。そこで、この新しいプログラムでは、ビジネスでの新たなガバナンスの課題に特に焦点が置かれることを期待したい」と指摘した。

[DW編集局]