[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国務省(DOS)
- 元記事公開日:
- 2021/04/17
- 抄訳記事公開日:
- 2021/05/27
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気候危機対応に関する米中共同声明
- 本文:
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2021年4月17日付、国務省(DOS)による標記記事の概要は次のとおりである。
ジョン・ケリー米国気候変動問題担当大統領特使と謝鎮華中国気候変動問題担当特使は4月15日~16日に、上海で気候危機について会談し、次の共同声明を出した。
両国は:
1. 気候危機に取り組むために、互いに、かつ他の国々と協力することを約束する。また両国のリーダーシップと協力によるパリ協定の策定、採択、署名、発効という歴史的な貢献を想起する。2. パリ協定の履行強化のために、互いに、かつ他の締約国と協力することを約束し、世界平均気温上昇を2°C未満に抑えるとともに、1.5°Cに抑える取り組みを追求する。
3. 米国主催の4月22日~23日の気候サミットに出席し、COP26に向けてグローバルな気候目標を引き上げるというサミットの目標を共有する。
4. 気候変動に対処するために、短期的に、次の行動をとる:(a)温室効果ガス(GHG)排出量正味ゼロ・炭素中立を目指す長期戦略を、各々COP26までに策定する。 (b) 開発途上国でのグリーン、低炭素、再生可能なエネルギーへの移行支援のため、国際投資と融資を最大化する。 (c) モントリオール議定書のキガリ改正に反映されているハイドロフルオロカーボンの生産と消費の段階的廃止を実施する。
5. COP26以降も引き続き、次の事項を含むパリ協定に沿った排出量削減のための具体的な活動についての議論を継続する。(a)循環経済、エネルギー貯蔵とグリッドの信頼性、CO2回収・有効利用・貯留(CCUS), グリーン水素などを通じて、産業と電力を脱炭素化するための政策、対策、技術、(b) 再生可能エネルギーの増加、(c) グリーンで気候変動に強靭な農業、(d) エネルギー効率の高い建物、(e) グリーンで低炭素な輸送、(f) メタン、その他非CO2温室効果ガス排出に対処するための協力、(g) 国際的な民間の航空・海事活動からの排出に対処するための協力、(h) 石炭、石油、ガスからの排出量の削減を含むその他の短期的な政策と措置。
6. COP26の成功に向けて協力し、気候変動の緩和、適応、支援を促進する。加えて、中国昆明での生物多様性条約COP15の成功に協力する。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]