[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/04/22
抄訳記事公開日:
2021/05/28

BMBFが女性の科学技術キャリア形成の充実を図る

BMBF stärkt Wissenschaftskarrieren von Frauen

本文:

2021年4月22日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記記事の概要は以下のとおりである。
BMBFは教育、科学、研究における機会均等と多様性の確保に取り組む。大学および研究所のトップポジションに至るまでの女性の科学技術キャリア形成に特に重点を置くものである。
ハンブルクのウイルス学者であるマリリン・アッド(Marylyn Addo)氏は、ロールモデルがいない場合に、少女にとって自己主張することがいかに難しいことかを知っている。同氏は、ドイツがEU議長国である時に、「1人の声が必ずしも万人に受け入れられるものではない」というテーマで基調演説を行なった。コロナ・パンデミック中の多岐にわたるエビデンスに基づく科学対話により、エッペンドルフ大学病院(UKE)の感染症科の責任者でもあるアッド氏は、数か月の間に、コロナ・パンデミックの感染状態を評価するまれな女性の代弁者として、特に有名になった。
同氏は「若い女性や意欲のある女性科学者を応援し、彼女らのキャリア上の願いを実現する上で、ロールモデルは必要である」と訴えた。女性ロールモデルの可視化と、科学研究における多様性のより強力な統合を明確に推進することを唱えている。これは意思決定プロセスにおいて、科学や管理職に従事する女性を、より目に見える形で関与させることと密接に関係している。特に進行中のコロナ・パンデミックでは、ほとんど男性の専門家が報告書で意見表明をしていた。
科学研究およびイノベーションにおける多様性を認める一般的なカルチャーの変革も求められている。これについては女性だけでなく、男性や政治全体にも責任がある。
BMBFは新しいファンディング重点項目「改革を求める女性(2020~2026)」で持続的なカルチャー変革に向けた展開を支援する。これらには少なくとも4,100万ユーロの助成金が準備される。男女間の機会均等についても様々な方式で進めている。

[DW編集局]