[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2021/04/20
抄訳記事公開日:
2021/06/01

NASEMがCOVID-19ワクチンの有効性、効果、公平性に関する専門家会議を開催

New Rapid Expert Consultation Shares Insights from Social Science on Communicating COVID-19 Vaccine Efficacy, Effectiveness, and Equity

本文:

2021年4月20日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

全米でCOVID-19ワクチンの接種が継続・加速される中、NASEMはCOVID-19ワクチンの有効性、効果、公平性に関する専門家会議を開催した。発表された専門家によるコンサルテーションでは、社会科学・行動科学の知見に基づき、ワクチンの有効性、効果、公平性について国民に通知する意思決定者のためのアドバイスを提供している。

本コンサルテーションでは、COVID-19ワクチンの有効性と効果に関するコミュニケーションコンテンツを作成するためのプロセスを以下のように概説している。

  • 地域連携を通じて、ワクチン接種の利便性やそれによる社会的利益など、接種を受ける人の意思決定に最も関連するアウトカムを特定する。
  • ワクチンによる入院や死亡の低減効果など、これらのアウトカムに関するエビデンスをまとめる。
  • ワクチンが似たような人々にどのように試験されたかなど、対象となる人々と共有するために最も関連性の高いエビデンスを特定する。
  • メッセージを広める前に、対象となる人々がその文章の意図をどのように解釈するかについて、思考発話インタビューなどの技術を使って評価する。

また、ワクチン配布の公平性に関するコミュニケーションは、透明性があり、明確で、タイムリーで、聴衆が信頼できる方法で行われる必要があり、透明性のある意思決定、説明責任、効果的なメッセージがあれば、予防接種プログラムに対する人々の信頼を得ることができる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]