[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/04/29
抄訳記事公開日:
2021/06/11

欧州防衛基金が採択され、EUの防衛産業基盤が強化される

EU defence gets a boost as the European Defence Fund becomes a reality

本文:

2021年4月29日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

ECは、欧州議会の承認を受けて、欧州防衛基金(EDF)の採択を歓迎する。予算79億ユーロのEDFは、欧州における防衛協力支援のためのECの主要な手段である。EDFは、共同研究・能力開発プロジェクトに共同で資金提供を行うことで、国レベルの投資を拡大する。また、革新的で競争力のある防衛産業基盤を育成する。そうすることで、欧州連合(EU)の技術的主権を強化し、その開かれた戦略的自立性を強化する。

● EU防衛産業協力を深化させる基金

本基金は、各加盟国の取り組みを代替するのではなく、最先端の相互運用可能な防衛技術や機器の研究開発において、EU全体のあらゆる規模の企業や研究機関間の協力を促進する。

本基金は、研究開発の全サイクルを通じて、競争力のある協調的な防衛プロジェクトを支援し、加盟国の軍隊にとって変革をもたらす可能性のあるプロジェクトに焦点を当てる。本基金はイノベーションを促進し、中小企業の国境を越えた参加を奨励する。

EDFは、第三国企業の欧州子会社の参加、および第三国企業との協力を認めている。ただし、それらの関与がEUの安全保障と防衛の利益を確保し、EDF規則で設定されている厳格なセキュリティ条件を満たしていることが必要である。

● 野心的で包括的な防衛プログラム向けの強力な予算

2021年は、新しいEDF開始の最初の年になる。EDFは、複数年財政枠組に沿って、2021年~2027年の期間に運用される。

現行価格で79億5,300万ユーロの予算が配賦される。この予算は、2つの柱に分けられる。
・26億5,100万ユーロは、差し迫ったセキュリティ脅威と今後のセキュリティ脅威に対処するための共同防衛研究の資金提供に割り当てられる。
・53億200万ユーロは、能力開発プロジェクトへの共同での資金提供に充てられる。(EDFは、プロトタイプ開発には費用の最大20%を、認証・試験のための活動には最大80%を拠出することで、各加盟国による投資を補完する)

EDF予算の最大4〜8%は、破壊的技術(つまり、画期的イノベーションを生み出す可能性のある技術)の開発・研究に充てられる。

[DW編集局]