[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/05/12
抄訳記事公開日:
2021/06/18

BMGとBMBF両大臣がCOVID-19医薬品の開発と製造を後押し

Spahn/Karliczek: Weiterer Schub zur Entwicklung und Herstellung von versorgungsnahen Arzneimitteln gegen COVID-19

本文:

2021年5月12日付のドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
ドイツ連邦保健省(BMG)とドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、COVID-19新薬を開発する製薬会社への支援を再度拡大する。そのために両省は、COVID-19医薬品の治験の進展とそれらの生産能力を推進するための新しい資金調達計画を発表する。3億ユーロの共同プロジェクトの目標は、治験フェーズⅠ、Ⅱで良好な結果を得ている新薬候補をできるだけ速くドイツの患者に対して使用できるようにすることである。
これはCOVID-19治療の選択肢の拡大を目的としている。すでに別の適応症で認可されている既存の医薬品は、COVID-19患者の治療に対しても適用されるべきである。
シュパーンBMG大臣は、「コロナは簡単には終息しない。たとえパンデミックをうまく制御できたとしても、長期的には重症患者が残る。これを防ぐことが、この助成プログラムの目標である。何よりも革新的なコロナ医薬品を開発する中小のバイオテック企業を支援したいと思っている。接種はパンデミックの恐怖を取り除く、効果的な治療法である」と述べた。
カルリチェクBMBF大臣は、「BMBFは2020年の春から、新しい治療法の開発を助成しており、今年の始めには、このような支援を治験フェーズⅠ、Ⅱの試験に拡大していた。従って研究開発を最終治験フェーズと製造能力まで拡張できることをうれしく思っている。COVID-19に対して効果的で安全な医薬品をできるだけ早く患者に届けられるようにすることが目標である。
残念ながら、接種率が高くてもCOVID-19に罹患する場合が継続することを予想する必要がある。このような患者に対しては、感染の様々な段階で必要に応じて使用できる新しい治療のオプションが必要である。
COVID-19の特定薬の開発と並んで、すでに知られている医薬品の適用に関する研究も支援している。これらの医薬品は、他の適応症で承認されているものであり、COVID-19の治療における有効性についても試験中である」と語った。
助成申請の締め切りは、2021年6月25日である。助成期間の終了日は2023年6月30日である。この助成は、欧州援助法に定められている。助成対象の決定は、専門家委員会が関与して行なわれる。

[DW編集局]