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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国務省(DOS)
- 元記事公開日:
- 2021/04/27
- 抄訳記事公開日:
- 2021/06/18
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小型モジュール型原子炉技術の責任ある活用に向けた基本インフラプログラムの開始
- 本文:
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2021年4月27日付の米国国務省(DOS)による標記発表の概要は以下のとおりである。
気候危機に対処するという政権のコミットメントと合致して、米国国務省(DOS)は、「小型モジュール型原子炉(SMR)技術の責任ある活用に向けた基本インフラ(FIRST)」プログラムを開始する。FIRSTプログラムは、米国の核エネルギーにおける60年以上にわたるイノベーションと専門知識を基盤として、パートナー諸国が原子力の安全性、セキュリティ、および不拡散に関する最高の国際基準の下で、クリーンエネルギー目標のサポートのための核エネルギープログラムを開発する際に、これらの国々の能力構築を支援する。
初期投資として、DOSはFIRSTプロジェクトを支援するために530万ドルを約束した。バイデン・ハリス政権は、気候サミットにおいて、クリーン・テクノロジーを拡大するイノベーションを促進し、気候危機に立ち向かうための世界的協力を構築する主要な取り組みの1つとして、FIRSTプログラムを強調した。
FIRSTによる協力には、責任ある原子力発電プログラムを実施するための国際原子力機関(IAEA)のマイルストーンアプローチと一致する方法で、SMRを含む、高度な原子力技術の展開支援が含まれている。
SMRには、コストの削減、スケーラビリティ、柔軟性、さらに風力や太陽光発電などの他のクリーンエネルギー源と提携する機能など、大きなメリットがある。信頼性の高い発電に加えて、SMRは水を淡水化して増大する上水のニーズをサポートしたり、石炭を代替してエネルギー集約型の産業プロセスに電力を供給したり、水素を生成して輸送やその他のセクターの脱炭素化を支援したりするために使用できる。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]