[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2021/05/21
- 抄訳記事公開日:
- 2021/07/01
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米韓パートナーシップの概要
- 本文:
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2021年5月21日付けの大統領府による標記記事の概要は以下のとおりである。
米国と韓国は、同盟を強化し、その焦点を広げてインド太平洋地域および世界にとって極めて重要な問題に対処することを約束する。米韓は、先端技術に関する協力を深め、ワクチン接種を世界的に増やして将来のパンデミックから世界を守り、気候危機に立ち向かい、経済協力と人と人とのつながりを強化する。
■技術、イノベーション
米韓は以下の協力を実施する。・高度なチップや自動車用チップを含む半導体や高容量バッテリー、およびそれらのサプライチェーンに対する相互補完的な投資
・人工知能(AI)、次世代モバイルネットワーク(6G)、データ、量子技術、バイオテクノロジーに関する共同研究開発
・Open-RAN技術の開発および標準化における協力
・5Gおよび6Gを含む高度な情報通信技術の研究、開発、試験および展開:米国側は25億ドル、韓国側は10億ドルを投資
・ハイテク製造およびサプライチェーンにおける二国間協力に向けた、米韓サプライチェーンタスクフォースの設立検討
・二国間投資スクリーニング協力ワーキンググループの設立
・アルテミス協定に基づく宇宙探査
・韓国の衛星ナビゲーションシステムの開発支援と、同システムの全地球測位(GPS)システムとの互換性と相互運用性の強化■COVID-19、健康安全保障
米韓は、COVID-19が世界中にもたらした苦難を認識し、パンデミックを終息させ、将来の世界的な健康脅威に対処するための多国間協力を約束する。米韓は「世界健康安全保障アジェンダ」の下での協力や、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)やCOVAXとの協力を拡大する。また、二国間でKORUSグローバル・ワクチン・パートナーシップを立ち上げ、COVID-19ワクチンの世界的な供給拡大に協力する。■気候、クリーンエネルギー
米韓は、気候に関する目標、部門別の脱炭素化、クリーンエネルギーの導入など、共通のコミットメントを持つ分野で協力する。本目標を達成するために、米国と韓国は、世界の平均気温の上昇を1.5度に抑え、2050年までに排出量ネットゼロを達成するための取り組みに協力する。また、米韓は、海洋ゴミとプラスチック汚染の問題について、世界レベルで協力する。さらに米韓は、水素貯蔵に関する研究開発、電気自動車のバッテリー製造に関する協力、リチウムイオン電池のリサイクル、グリッドスケールのエネルギー貯蔵、洋上風力等の再生可能エネルギーの展開などで協力する。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]