[本文]

国名:
英国
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2021/05/24
抄訳記事公開日:
2021/07/07
元記事の言語:
英語

グリーン技術への1億6,600万ポンドの投資により、6万人の英国雇用創出

£166 million cash injection for green technology and 60,000 UK jobs

本文:

2021年5月24日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり。

英国が世界を主導する気候目標の達成のために必要なグリーン技術には、首相による「グリーン産業革命のための10ポイント計画」の発表からわずか6か月で、1億6,650万ポンドの資金投入が行われる。

英国全土のイノベーター、企業、大学、重工業に投入される数百万ポンドの投資は、英国全体で6万件以上の雇用を創出しながら、英国の気候変動目標のさらなる推進に必要な重要で画期的な技術の提供を加速するものである。

このほど発表された1億6,650万ポンドのファンディング・パッケージは、炭素回収、温室効果ガス除去、水素の技術開発と同時に、製造、鉄鋼、エネルギー、廃棄物などの英国の主要排出源セクターを脱炭素化するソリューションの発見に役立つ。

この大型投資は、英国が2050年までに排出量正味ゼロに到達することのほか、英国の排出量を2035年までに1990年のレベルと比較して78%削減するという世界で最も野心的な気候目標など、英国の野心的な気候目標の達成に資するものである。

今回の発表により、英国はこれらの取り組みの実現に向けて次のことを実施する。

・英国での低炭素水素の開発支援および電気を使用して水からクリーン水素を製造するためのより効率的なソリューションの特定・スケールアップに、6,000万ポンド。これにより、英国は、列車や船舶などの運輸動力供給から工場や家庭用暖房システムに至るまで、英国全体の主要産業における低炭素水素の利用に一歩近づくことになる。

・温室効果ガス除去方法に関する政府最大のプログラムに3,750万ポンドのファンディング。このうち、イングランドとウェールズの24件のプロジェクトは、大気から温室効果ガスを除去して安全に保管する新たな方法を開発する革新的な企画に最大25万ポンドのファンディングを受ける。さらに5件のプロジェクトが、温室効果ガス除去方法を大規模に採用する際の実行可能性調査にそれぞれ最大450万ポンドを受ける。

・2030年までに大規模展開できるように、次世代の炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)技術の開発支援に2,000万ポンド。これには、CCUSの適合性を化学製品やセメントなどの英国の幅広い産業用途に拡大する革新的な技術へのファンディングが含まれる。CCUSの導入コストを削減し、産業廃棄物セクターや電力セクターの企業が、有害な排出物が発生源から大気中に放出される前に、回収して貯蔵することを支援する。

・現在英国の主要な排出源となっているエネルギー集約型産業の脱炭素化を加速する新規のヴァーチャル「産業脱炭素化研究・イノベーション・センター」の設立に2,000万ポンド。

・エネルギー集約型セクターがエネルギー料金を削減しながら排出量を削減するのに役立つ新技術・プロセスを開発するために、産業エネルギー転換基金を通じて1,650万ポンド。

・英国産業の急速な回復と持続可能性を支援する、繊維廃棄物の転用、セラミック産業向けの新しい粘土生産技術、コンクリート製造技術などのイノベーション開発プロジェクトに800万ポンド。

・「変革財団産業研究・イノベーション・ハブ(Transforming Foundation Industries Research and Innovation Hub)」の新設に470万ポンド。このハブはクランフィールド大学が主導し、金属、ガラス、セメント、紙などの業界が協力して共通の課題に対処することに役立つと同時に、新技術やビジネスモデルの開発と採用の加速に役立つ。

[DW編集局]