[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2021/06/07
抄訳記事公開日:
2021/07/08

ESRI:男女共同参画に向けた主要な数字(実績)(2020年版)

ESRI : chiffres-clés de l'égalité femmes-hommes (parution 2020) 8 mars 2020 - Journée internationale des droits des femmes

本文:

2021年6月7日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

標記第4版では、高等教育、研究、イノベーションの分野で観察された(ジェンダーに関する)差異について詳細で客観的なデータをすべての関係者と一般公衆に提供している。
以下にそのいくつかについて概要を示す。

● 2018年高等教育卒業者:高等教育の免状を取得しつつ修了した25〜34歳の人の割合
欧州連合(EU)では、高レベルの知識活動では女性が多数派を占めている。EUでは、25〜34歳の年齢においては、女性は男性よりも高等教育修了資格者が多い。
● 2008年と2018年に高等教育を卒業した女性の割合
2008年は25%であったが、2018年には平均して、フランス本土に住む25〜34歳の女性の37%が、Bac(バカロレア)+2を超える卒業資格を持っている。
● 2017~2018年の性別・教育コース別の社会的基準に基づく奨学生の割合
男性の3人に1人に対して、女性の10人に4人は社会的基準に基づく奨学金の受益者である。女子学生は、男子学生よりも社会的基準に基づく奨学金の受益者であることが多い(男子34%に対して女子40%)。奨学金に開かれた教育課程の中で、差が最大(10ポイント)であるのはSTS(高等技術課程)である。
● 2014年の博士課程卒業生の2018年における職業的状況
就職に直面する博士号取得者:博士号を取得してから3年後、女性の就職状況は男性よりも一貫して劣っている。女性は安定した雇用(男性と比較して-5ポイント)や管理職の資格レベル(同-2ポイント)にアクセスすることが簡単ではない。彼らの税後給与の中央値は男性より190ユーロ低い。
● 2008年~2009年および2018年~2019年の大学の学問分野別の女性の割合
女性はライフサイエンスでは61%、基礎科学では28%である。
● 大学区長における男女差
女性大学区長の数と男性大学区長の数はほぼ同等である。2020年2月には、15人の女性と16人の男性が、大学区長または副大学区長の地位に就いている。
● 公的研究者の多様なグループにおける女性の割合(2017年)
公共部門では、ジュニア研究員と准教授(maîtres de conférences)の44%が女性である。女性が44%を占めるジュニア研究員グループは、シニア研究ディレクター・グループへのより多くの女性昇進にとって真の養成源となっている。女性はシニア研究ディレクター・グループの28%を占めている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]