[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/06/02
抄訳記事公開日:
2021/07/09
元記事の言語:
ドイツ語

ドイツ連邦政府がITセキュリティ研究に3億5,000万ユーロを助成

350 Millionen für IT-Sicherheitsforschung

本文:

2021年6月2日付のドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
連邦政府は、3億5,000万ユーロを投じ、研究枠組プログラム「デジタル化、安全、技術主権」( Digital,Sicher,Souverän)により、BMBFのITセキュリティ研究プログラムを開始する。
6月2日の閣議決定についてカルリチェックBMBF大臣は次のように述べた。
「生活のあらゆる分野でますますデジタル化が進む世界では、デジタル・セキュリティが信頼できる絶対的なものである必要がある。ITセキュリティなしに日常生活の安全を実現することはできない。優れたITセキュリティ研究により、デジタル化の非常に多くのチャンスを自己決定的に活用できる安全なデジタル社会の基盤を築いている。

現代はデータの急激な増加と新技術の出現に伴って増え続ける複雑な問題に直面している。政府機関、大学、あるいは企業へのサイバー攻撃、ソーシャルネットワーク内の標的型偽情報、または膨大な計算能力で一般的な暗号化方法に打ち勝つ量子コンピュータなどである。我々はすでにネットワークに接続された機器の指数関数的増大を目撃している。同時にAIは、様々なアプリケーションの形で日常生活に増々入り込んでいる。現実世界とデジタル世界は、現在では5Gで、将来的には6Gによりますます繋がっていく。ネットワーク化された世界は、一人一人の個人のみならず、社会全体にも大きな影響力がある。ITセキュリティなしには、水道が適切に作動し、地下鉄が正常に運行され、振込が問題なく届いているか確証がもてない。自動車が生産されているのか、患者が世話されているのかについても確信が持てなくなる。ITセキュリティなしに、民主主義が機能するのかわからない。
このようなことから、デジタル世界を安全に形成することが、ドイツと欧州連合(EU)にとっての重要な将来課題であり、デジタル世界におけるITセキュリティとプライバシーの問題の研究が重要である。
BMBFは新しい研究プログラム“Digital, Sicher, Souverän”に、2026年までに3億5,000万ユーロを拠出することにより、ドイツと欧州における経済的な繁栄と技術主権のための、ITセキュリティとプライバシーに関する卓越した研究への道を提供する。デジタルライフを向上させる基盤を構築し、これにより、国民が、現在および将来に亘って、デジタルで、安全に、そして自信を持って生活できるようになる。
ITセキュリティ研究の枠組みプログラムの戦術的な目標は、次の7項目である。
1)デジタル・トランスフォーメーションを安全で持続的に行なう、
2)データとノウハウを保護し利用する、
3)安定してデジタル化された民主主義と社会を保証する、
4)自己決定によるプライバシーと革新的なデータ保護を可能とする、
5)イノベーションと技術移転に関してドイツを将来的に世界のトップの地位につける、
6)指導層の能力をつくり上げる、
7)ドイツと欧州の技術主権を確保する」。

[DW編集局]